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第2話:雷を纏う戦士

村を離れたカイとリナは、焔と氷、2つの紋章の力を携え、新たな目的地へと歩き出していた。険しい山道を進みながら、二人は軽い口論を繰り返していた。


カイ(不満げに):

「なんでお前までついてくるんだよ。俺、一人でやれるって言っただろ?」


リナ(淡々と):

「あんた一人で暴走しないように見張るためよ。それとも、また迷って村を危険にする?」


カイ(ムッとしながら):

「そんなことするわけないだろ!」


リナは無表情のまま、冷気で作った小さな氷をカイに投げる。


リナ:

「じゃあ、証明してみなさいよ。あんたが本当に“守れる力”を持ってるならね。」


カイは深く息をつき、前を向き直る。


山道を進む二人がふと立ち止まる。遠くから雷鳴が響いてきた。


カイ:

「なんだ?こんな晴れてるのに雷が鳴ってるなんておかしいぞ。」


リナ(周囲を警戒しながら):

「これはただの雷じゃない……紋章の力だわ。」


二人が音の方向へ近づくと、広場のような開けた場所で一人の青年が立っていた。鋭い目つきと雷の紋章を宿す右腕が目を引く。


カイ:

「おい、あいつ……紋章使いか?」


リナ:

「間違いないわね。でも、ただの旅人とは思えない。」


その青年は二人に気づくと、雷を纏った槍を構えた。


青年:

「そこまでだ。これ以上近づくな。」


カイは槍を構える青年に一歩近づき、右手を焔で覆いながら話しかけた。


カイ:

「落ち着けよ。俺たちは敵じゃない!」


青年(鋭い目つきで):

「紋章使いは信用できない。お前たちも例外じゃない。」


その言葉を聞いた瞬間、リナが冷気を放ちながら冷たく呟いた。


リナ:

「じゃあ、敵だと思われても構わないわね。」


青年は槍を振り上げ、一気に二人に向かって突進してきた。雷が地面を走り、爆発的な音が周囲を包む。


カイは焔の拳で雷の一撃を受け止めようとするが、攻撃の速さに圧倒される。


カイ:

「くそっ……速い!」


青年は二人を翻弄しながら次々と攻撃を繰り出す。その動きはまるで雷そのものだった。


青年:

「俺に追いつけもしないくせに、何をしようって言うんだ!」


リナは冷静に青年の動きを見極め、地面に冷気を放って彼の動きを封じる。


リナ:

「速いだけじゃ勝てないわよ。」


その隙を突いてカイが焔の拳を振り上げるが、青年は槍で炎を弾き返す。


青年:

「悪くない。だが、それじゃ俺には届かない。」


戦闘が激しくなる中、カイは青年の動きに違和感を覚える。


カイ(心の中で):

「こいつ……本気で俺たちを倒す気じゃない。何かを試してるのか?」


カイは焔紋の力を収め、相手に向かって声を張り上げた。


カイ:

「待て!俺たちは夜影団を追ってるだけだ!お前もそうなんじゃないのか?」


その言葉に青年の動きが止まる。彼は少し驚いた表情を見せたが、すぐに険しい顔に戻った。


青年:

「……夜影団を追ってる?」


カイは頷きながら続ける。


カイ:

「そうだ。お前も奴らと戦ってるなら、俺たちは敵じゃないはずだ!」


青年は槍を収め、静かにため息をついた。


青年:

「……俺はシン。夜影団の追跡が目的だ。ただし、仲間になるつもりはない。」


カイは笑顔を浮かべて手を差し出した。


カイ:

「仲間じゃなくてもいいさ。お前の力があれば助かる。」


シンは少し迷ったようだったが、カイの手を握り返す。


シン:

「俺の目的に邪魔をするなら、その時は容赦しない。」


リナはそんな二人を見て小さくため息をつく。


リナ:

「なんだか、面倒が増えた気がするわね……。」


三人は新たに歩き出す。夜影団の脅威を追う旅路が、さらに広がりを見せようとしていた。


カイ:

「さて、次はどこに行けばいいんだ?」


シン(短く言い放つ):

「夜影団の拠点が近い。そこを潰す。」


リナ:

「無駄に体力を使わないようにね。次の敵はもっと厄介になるでしょうから。」


カイは二人を見て笑い、焔紋の輝きを確かめながら前を向いた。


カイ:

「行こう!俺たちならどんな敵にも負けない!」


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