第19話:光の未来へ
明るい陽光の中を歩き出す。それぞれの顔には笑顔が浮かび、戦いの終わりと新たな旅立ちへの期待が入り混じっている。
カイ(伸びをしながら):
「これでしばらくはのんびりできるってもんだ。」
リナ(呆れた表情で):
「カイ、そんな簡単に言わないで。これからどうするのか、ちゃんと考えなきゃ。」
シン(静かに):
「……次の目的地を決めるべきだ。」
カイはリナとシンの真面目な様子を見て大きなため息をつく。
カイ:
「また真面目な話かよ。せっかく終わったんだから、もう少し四人で楽しく行こうぜ!」
シン:
「……」
三人が次の計画を話し合っていると、後ろからエリスが静かに歩み寄る。
エリス(微笑みながら):
「あなたたち、本当に賑やかね。でも、私はここでお別れよ。」
三人は驚いて振り返る。
リナ(困惑して):
「え……エリス、どこへ行くの?」
エリス:
「私は自分の道を探さなきゃいけないの。紋章の力を失った今、私が何をできるのかを見つけたいの。」
カイ(少し寂しそうに):
「エリス、俺たちと一緒に行けばいいじゃん。」
エリス(優しく微笑みながら):
「ありがとう。でも、これは私が決めたことなの。あなたたちには……あなたたちだけの道があるでしょ?」
エリスの言葉に三人は一瞬言葉を失うが、最後には頷く。
リナ(柔らかく微笑みながら):
「……わかったわ。でも、またどこかで会いましょうね。」
シン(静かに):
「……必ず、また会おう。」
エリスは一歩下がり、三人に手を振る。
エリス:
「これからも、あなたたちの絆を大切にして。きっと、それがあなたたちをもっと強くしてくれるわ。」
三人も手を振り返す。
カイ:
「お前もな!その賢そうな頭で、きっとすげえことやるんだろ?」
リナ:
「……元気でね。」
シン:
「また会おう。」
エリスは振り返り、静かに歩き去っていく。その背中を見送りながら、三人は新たな旅の始まりを感じていた。
三人が道を進んでいると、遠くから騒がしい声が聞こえてくる。
カイ:
「何だ?誰か喧嘩でもしてんのか?」
声の方へ向かうと、そこには奇妙な格好をした男が大声で叫んでいた。
謎の男:
「待て!そこの三人組!お前たち、ただ者ではないな!」
カイ:
「いや、何だよ急に!」
リナ:
「また面倒なことになりそうね。」
シン:
「……放っておけない。」
謎の男が三人の前に飛び出し、何やら勝負を挑んでくるような構えを取る。だが、カイは大きくため息をつく。
カイ:
「もう戦いは懲り懲りなんだけどな……仕方ないか!」
彼らの旅は続く。絆の力を胸に、これからも新たな困難を乗り越えていくのだろう。そしてその先には、さらなる冒険が待ち受けている……