第11話:再戦
修行を終え、新たな力を得たカイたちは、再び夜影団の本拠地へ向かっていた。敗北の記憶を胸に秘めつつ、三人の表情には決意が宿っている。
カイ(拳を握りしめながら):
「今度こそギルドスを倒す!」
リナ(冷静な目で前を見据えながら):
「無駄にはできない。すべての力を出し切るわ。」
シン(短く頷きながら):
「二度目の敗北は許されない。」
荒れた山道を進む三人。ふざけているように見えたジンザイの修行が、確かな自信を与えていた。
本拠地の門に近づくと、ギルドス直属の部下たちが三人の前に立ちはだかる。黒い鎧を纏った精鋭たちは、以前の追っ手よりもさらに強大な力を持っていた。
部下A:
「再び戻ってくるとは……お前たち、本当に命が惜しくないようだな。」
カイ(笑いながら):
「惜しいに決まってるだろ!でも、引き下がるわけにはいかないんだよ!」
リナ(冷静に構えながら):
「……この程度で止まるつもりはないわ。」
シン(槍を構えながら):
「時間を無駄にするな。すぐに片付ける。」
三人はそれぞれの新たな力を駆使して部下たちに挑む。
精鋭たちとの戦闘で、三人はジンザイの修行で得た新技を次々に発動し、その威力を確かめる。
1.カイの新技:焔撃・烈火収束
カイは焔を一点に集中し、狙った敵を一撃で貫く。精鋭の一人を瞬時に撃破する。
カイ:
「どうだ!これが修行の成果だ!」
2.リナの新技:氷撃・氷刃閃光
冷気を鋭い刃に変え、リナは複数の敵を一度に攻撃する。その動きは速く、精鋭たちが追いつけない。
リナ:
「冷静に……正確に……!」
3.シンの新技:雷槍・雷鳴の鎖
シンは雷の鎖を放ち、敵を捕縛しつつ攻撃を続ける。持続力が増した雷の力が敵を動けなくする。
シン(静かに):
「終わりだ。」
精鋭たちを倒し、ついに本拠地の内部へと進んだ三人。広間に入ると、そこには漆黒の鎧を纏ったギルドスが待ち構えていた。
ギルドス(低い声で):
「再び現れるとは、貴様らも諦めが悪いな。」
カイ(挑発的に笑いながら):
「そう簡単に諦めるわけないだろ!今度こそお前を倒す!」
ギルドス(冷笑しながら):
「前回の敗北から何を学んだのか……見せてみろ。」
ギルドスが巨大な剣を引き抜くと、広間全体が震え、闇のエネルギーが空間を満たしていく。
リナ(険しい表情で):
「このプレッシャー……前回よりも力が増している……!」
シン(短く):
「油断するな。」
ギルドスは剣を軽々と振るい、広間全体を覆うような衝撃波を放つ。その威力は前回を遥かに上回り、三人は必死に回避しながら攻撃の隙を探る。
カイ:
「前よりも速い……けど、負けるわけにはいかない!」
カイは焔撃・烈火収束を放つが、ギルドスは巨大な剣でその攻撃を弾き返す。
ギルドス:
「その程度の力では、私を倒すことはできない。」
リナとシンもそれぞれの新技を駆使するが、ギルドスの防御を突破するには至らない。
三人はそれぞれの力を最大限に発揮しつつ、連携を試みる。
リナ(冷静に指示しながら):
「カイ、シン!私が動きを止めるから、その間に攻撃を集中させて!」
リナが氷撃・氷刃閃光でギルドスの足元を凍らせ、動きを封じる。その隙にシンが雷槍・雷鳴の鎖を放ち、ギルドスの剣の動きを抑える。
シン:
「今だ、カイ!」
カイ(全力で拳を振り上げながら):
「焔撃・烈火爆!」
三人の連携攻撃がギルドスに直撃し、鎧の一部を砕くことに成功する。
ギルドスの反撃
鎧を砕かれたギルドスは、一瞬だけ驚きを見せるが、すぐに冷酷な笑みを浮かべる。
ギルドス:
「ふむ……成長したな。しかし、これが限界か。」
ギルドスはさらに力を解放し、剣に闇のエネルギーを纏わせる。その力は広間全体を揺るがし、三人を圧倒する。
リナ(険しい表情で):
「まだ……足りない……!」
カイ(苦しみながら):
「くそっ……どうすればいいんだ……!」
ギルドスの反撃により、三人は再び窮地に追い込まれる。しかし、彼らの目にはまだ諦めの色はない。
シン(短く):
「まだ終わっていない。」
リナ(冷静に):
「次の一撃で……勝機を掴むしかない。」
カイ:
「絶対に勝つ!俺たちの力を全部使うんだ!」
ギルドスとの死闘は、次回へと続く。