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私とピアノ

作者: イーちゃん

4歳の頃、私はピアノを習い始めました。母が「ピアノを習ってみる?」と声をかけてくれた日のことは、今でも鮮明に覚えています。

音楽が好きだった私は、ピアノの鍵盤に触れるたびに心が躍りました。先生も優しく、私が弾きたい曲を自由に弾かせてくれました。私が好きな童謡を1曲間違えずに最後まで弾けたときの褒め言葉は、何よりも嬉しかったです。

しかし、時間が経つにつれて、レッスンの内容は厳しくなり、課題曲を正確に弾くことが求められるようになりました。少しでも間違えると叱られることが増え、次第にレッスンが苦痛になっていきました。

母からは「月謝が高い、やる気がないならやめなさい」と言われることもありました。その時は「頑張るからやらせてくれ」と答えましたが、心の中では辛さを感じていました。

なぜ練習をしたくないのか、好きな曲でさえ弾きたくないのか、当時は全く分かりませんでした。そのうち、先生から「やりたくなったらまたおいで」と言われたので、自然にやめてしまいました。

今振り返ってみると、私は好きなときに好きな曲を自由に弾きたかったのです。コンクールに出たり、知らない課題曲を弾けるようになりたかった訳ではありません。このことを正直に伝えられていたならば、レッスンの方法が変わっていたかもしれません。

もし、あなたが今、レッスンに対して苦痛を感じているなら、どうか自分の心の声を大切にしてください。「辛い、苦しい」と感じたときは、試練の始まりです。何が好きで、何が楽しいのかを振り返ることが大切です。

今では、ピアノを辞めたことを後悔していません。自由に音楽を楽しむことで、新しい自分を発見できたからです。あなたも、自分のペースで進んでいけば、きっと新しい道が開けます。

周りは、あなたに大きな期待をするでしょう。それに応えられなくても、あなたはあなたです。ありのままのあなたを認めてくれる人が、必ずいます。


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