うんちやくだって ちゅうしゃだって なんでもこいさ
ミミはけっこうな大きさのうさぎのぬいぐるみです。
冬童話2023、参加作品です。
ラストにコロン様からいただいた挿絵があります。
表紙はあき伽耶様が作成してくださいました。
あ二方、ありがとうございました!
「ぱぱぁ、どこかつれていってよお。」
たいくつなのは わかるけど ひっぱらないで
かたあしだけのびそう。
「うわぁん、ままのばか!」
うん。かなしいね。
ぼくのおなかは なみだと はなみずで びっちょり。
「かみなりこわい。いっしょにねて。」
うん、いいよ。
あっ、こうふんして はな かじらないで。
「ミミのみみ、なめるとほっとする。」
ぼくのみぎみみ、はげてるりゆうはこれ。
「ミミ、ミミ、ミミィ」
おとこのこなのに、ミミ。
「ミミ、おままごとしよう」
うん、いいよ。
うんちやくでも きょうは きげんよく できそう。
「ミミは、わたしのいうことをきちんときくのよ」
きかなかったことがあるかい?
「ミミ。おいたしちゃだめでしょ」
なんにもしてないよ。
でも、やさしくめをみていう。きみはいいおかあさんになるよ。
「クッキー、おいし~。ミミもあ~ん。」
まあ、くちのまわりが べとべとする。
チョコレートよりはましか。
「ミミ。おでかけしますから、おけしょうしましょう」
うわぁ、かおがクレヨンだらけ……。
「かおがよごれちゃったね。おせんたくしよう」
みずがつめたい。かおがしみて、おもい。
「ミミ。おちないね、でも、かわいいから いいっか」
そのブラシ、にどとつかわないで。かおいたい。
「ぬれちゃったから おひさまにあたろう」
おいおい、ふとんもかけないまま
いっしょにひなたでねるなんて、
かぜひいちゃうよ。
「ミミ、おなかいたいの?」
いたくないけど、いたいことにしておこう。
「ねつはありますかしら?」
ねつもないけど、あることにしておこう。
「う~ん。これは もしかして……」
え?
もしかして じゅうだいなびょうきなの?
「うんちかいかいびょうです」
あっ……そ。
「おちゅうしゃしましょう」
うんちのせいで、おちゅうしゃ!?
「では おくすりをだしておきます」
それ きみのすきなドロップだね。
ぼくにくれていいの?
「ミミさん。おこなのくすりもだしましょう」
げっ。チョークのこな げふげふする。
やれやれ。
きみは、まだまだこども。
うんちがきになるこども。
でも、きみがおとなになって
もしおかあさんになるひがきたら、
きみはどんなかおで こどもをだっこするのかな?
ぼくをみるようなめで、こどももみるのかな。
ねがわくば、それまでいっしょにいたい。
ねがわくば ずっといっしょにいたい。
きみが だいすきでだいすきだから。
いつも きみの みかたでいるよ。
きみのためなら
うんちやくだって
ちゅうしゃだって
なんでもこいさ。
「ミミがいちばんすきなひとはだあれ?」
きみ。
きみがぼくを いちばんにすきじゃなくっても きみ!
ぜったいに ぜったいに きみ!!
おしまい
イラスト:コロン様
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
そしてコロン様、かわいくてすてきなイラストをありがとうございました!
表紙はあき伽耶様が作成してくださいました!
素敵な表紙をありがとうございます!
なにか感じることがございましたら、ご感想などいただけると大変嬉しいです。




