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流星群の作り方

作者: 永瀬 銘心

 片手で握れるほどの大きさの小瓶に天の川が入っている.小瓶8分目のミルクに星をふたが閉まるぐらいまで入れて作った.瓶を軽く振ると底に沈殿してしまっていた星が浮き上がり,純白の中に無数の輝きが生まれる.


 きれいに混ざった天の川を机の上に置いてある半球状のドームに優しく,なでるように筆で塗る.少し色ムラができるぐらいでちょうどいい.中の人間が喜ぶならなおよい.


 星の詰まっている小瓶を手に取る.説明書を見ながら正しい位置に星をまぶす.なんでも人間は様々な理由で星の位置を気にするらしい.


 それから別の瓶に入った星の素を手に取る.人間は空を転がる星のかけらを流れ星と呼び特に神聖視する.中にはその星に願いを込めるものもいると聞く.


 ふたを開け,今日はどこにまぶそうかと思案する.昨日は右に撒いたから今日は左に撒こうか.そう思い瓶を傾ける.

 「あっ」

 気付いた時には遅かった.堰を切ったように星のかけらがこぼれた.無数のかけらが半球状のドームを覆い尽くす.


 少しずつ使っていくつもりだったのに.しばらくは節約を余儀なくされそうだ.



——書き終えて——

空を見てたら星空を作る仕事をしてみたくなったので書きました.

ほかにもしてみたい仕事があるのでそれを書きたいと思います.

それからあまり科学的な話ではないので天動説の世界を想定してます.

これは愚痴ですが人間が苦労してばかりだと面白くないので神もたまには困って欲しいという思いも込めました.

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― 新着の感想 ―
[良い点] 流星群を地球の外側からみたら、この小説に書かれているようなことがあるのかもしれませんね。想像力が掻き立てられました。 序盤の、童話のようにほのぼのとした表現が素敵だなと思いました。 [一…
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