第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品
ひみつばこの偽物は、ダジャレがお好き
見た目は、アンティークな ひみつばこ。
なのに、鍵は音声式だった。
しかも、鍵の解除キーワードは、ダジャレだった。
そして、ひみつばこの鍵は、正解1回で解除できる。
だがしかし3回ミスるとダジャレの難易度が上昇するセキュリティ。
何処かのパチモン愛好家は、お茶目な偽物を作っては、世間を騒がせていた。
お騒がせなパチモン愛好家は、ダジャレで解錠する ひみつばこの存在を嗅ぎつけた。
ひろ子は、偽物とは知らずに貯金箱のつもりで アンティークな ひみつばこを買って帰ってきた。
ひろ子は、早速、初期状態の ひみつばこに財布を入れて施錠した。
早起き自慢の ひろ子。
時間に余裕綽々な状況。
だがしかし、ひみつばこに財布を入れて施錠したことを思い出して、解除を試みた。
ひみつばこにダジャレをひとこと♪
ひろ子『 』
ひみつばこの偽物『正解です♪では、もう1度』
ひろ子『 』
ひみつばこの偽物『正解です♪では、もう1度』
ひろ子『 』
ひみつばこの偽物が開いた。
ダジャレを3回言わせたいダケの ひみつばこだったようだ。
無事、ひろ子は、財布を取り出すことが出来た。