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勇者 2

勇者と召喚され雫が王様から相当な額をふんだくった後城下町に訪れていた。

何の命令もされてないので目的もなくとりあえず宿だけ探す方針で歩いてた。


街の人に尋ねつつ歩いてるとちょっとした路地で開いてる占いのような出店が気になった。


「真って女子よりも占い大好きだもんなーあれ見たら行きたがると思ったわ」(健吾)

「まだ何も言ってないんだけど」(真)

「言わなくてもわかるわよ、3分くらい立ち止まってるわよ」(雫)

「邪魔になってるのですー」(優奈)

「マジ?すまん」(真)


実をいうと割といつもの光景である。無自覚なのだが気になったものがあると立ち止まって眺める癖があるそうなのだ。

いい加減そんな癖を治したいと思いつつも占いが気になるので行かせてもらう


様子をうかがうとフードを被った人が座ってるだけだった。

とりあえず占いの店か尋ねるとそうだ、と枯れかけた声で答えてくれる。

値段を尋ねると銅貨5枚でいいらしい。

金貨でお釣りをもらおうとすると銀貨99枚と銅貨95枚が返ってくる。


「ちょ...なんでこの店銅貨5枚で商売してるのに金貨のお釣りが出せるのよ」(雫)

「なんかヤバい気がするな」(健吾)

「そうですかー?よくわかんないのですー」(優奈)


後ろでぼそぼそと喋ってる。なぜいつも俺を混ぜて喋らぬのか


「まいど、では占うぞ。手のひらを上にした状態で右腕を出してくれ」

「こうか?」


いわれた通りにする


「大丈夫か?」(健吾)

「ダメでしょ。警戒心が足りないわね」(雫)


「この黒い石を強く握りしめるのじゃ」

「ほい」


次第に黒い石が熱を持つ。持っていられる温度だがそれなりに熱い


「もうよいぞ。石を返してくれ」

「あ、はい」


素直に石を返す。フードを被った人はその石の様子を確認する。


「おぬし...異界の者か?タイミングを見るに召喚されたか。勇者では...ないようだな。後ろの3人も...勇者ではないと。ふむ...しかし勇者の素質自体はあったようじゃな。この模様ならば...すでに勇者はおったか。むむ?今代のはまだ魔王となり果ててないはずだが勇者がすでにおるのか。この者の導かれるべく存在は...天?ずいぶんな人生になりそうじゃ。さて結果を言わせてもらうぞ」


なんか呟いてたけど召喚されたのバレた?


「変な奴だなぁ」(健吾)

「割と危険人物よ警戒しときなさい」(雫)


「お主が向かうべきは魔王城...いや幹部の城?なおぬしが向かうべき先は魔王幹部の一人怠惰の住まう城じゃ。行くときの目安じゃが...剣術をレベル100まで上げてからだそうだ...100?剣術レベルが72の時事件に巻き込まれる。その時に新たなスキルが発現するじゃろう。この辺の予言はちと危ういがの。おそらくレベルの部分が予言とは違うタイミングになるはずじゃ。ふむ?後ろの一人に魔王幹部に選ばれるスキル取得の兆しがあるのか?不思議な未来を持つ者たちじゃのぉ」


「雫が強欲か?」(健吾)

「健吾が怠惰かもね」(雫)

「私が色欲かもですー」(優奈)

「ないわ」(健吾)

「ないわね」(雫)


「さて占いはここまでじゃ」

「ありがとうございますー」


適当に別れを告げその店から離れる

割と明確な未来を言われたがどうなんだろ?



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