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色欲 1

今日は定例魔王会議で幹部全員が呼ばれてる。

当然私も魔王城に向かうが今日はみんな雰囲気が悪い気がする。


魔王城の会議室に入ったときにはもう強欲、暴食、憤怒、嫉妬がいた。

後は傲慢と怠惰と魔王様だけねと言ったタイミングで強欲が声をかけてくる。


「遅かったな、今日の会議は重要なことを話し合うのは聞いてるか?」


聞いてないけど雰囲気で何となく重要そうなのは分かってると答えておく。

そんなやり取りをしていると傲慢が入ってくる。

後は怠惰かと思ってるといつも通り先に魔王様が入ってくる。


「みんな揃っているか?あぁ怠惰はいい。どうせ遅れてくる。」


そう言って会議室の椅子につく。それに合わせ幹部も全員座る。


「今回君らに集まってもらったのは知ってるものもいるとは思うが勇者が異世界から召喚された。そのことに関してだ」


もう召喚されたのかと考えつつもまだ勇者は強くないはず。そう考えてると傲慢が


「お?勇者か!つまり人間の国に乗り込んで勇者を仕留めに行く作戦会議ってことか?滾るなあ!」

「な訳あるか。魔王様続けてください」(強欲)

「あぁ、今回召喚されたのは4人らしい」(魔王)

「らしい?確定情報ではないのですか?」(強)

「5人召喚されたらしいんだが、ひとり幼い子供で王女が着せ替え人形にしてたと報告があってだな」(魔)

「あぁなるほど戦えるであろう人数が4人なわけなのですね」(強)

「んで集まってもらったわけなのは私は人間たちと争うつもりはないことの再確認だ。攻めてきたらやむなく応戦するがそれ以上をする気はない。みんな分かってくれ」(魔)

「おではうまいもんたらふく食えればそれだけでいいだー」(暴食)

「なんでデブモードなのよ暴食。魔王様の前なんだから普通逆でしょ。私も若い男の子たちとの夜を楽しめればそれでいいわ」(色欲)

「私は戦いたいですが魔王様の意向に従うまで」(強)


そのとき時空が突然ゆがむ。そして次の瞬間ゆがんでた空間のところに怠惰がいた。

この8人の中で唯一単独でノータイムで空間を弄れる怠惰。能力はおそらく魔王様をこえる。

そんな怠惰が今会議室にやってきた。


「おぉ怠惰よ!久しぶりだな!元気か?」(魔)

「んー?マオーさま元気だよー?」(怠惰)

「ならばよい、怠惰は自分の住処からほとんど出てこないからな」(魔)

「今何してるのー?呼ばれたからきたー」(怠)

「簡潔に言うと勇者召喚したけど攻めに行くなってだけだぞ(魔)

「くっくっくマオーさま。僕が動くとでも思ったのか?」(怠)

「全く思ってないぞ!おまえだもんな!」(魔)

「ボクだもんねーあはははー。話は以上ー?」(怠)

「あぁ寝てていいぞ」(魔)

「さんきうースヤァ...」(怠)


こう...一番魔王様と仲が良かったりする。だがこのタイミングで怠惰がこの侵攻しない宣言には大きな意味が発生する。

そう、強欲、暴食、色欲そして怠惰。過半数が承諾したのである。


「なぁ...いつも思うがなぜ多数決なんだ?」(傲慢)

「私は別にいいんだけどねー。ただー4票目が怠惰なのだゆるせないー」(嫉妬)

「かまわん、現段階で争いを求めてるのは傲慢だけだ。今は落ち着け」(憤怒)

「話はまとまったな。後は定例会議として最近の話を聞かせてもらおうじゃないか」(魔)


いつも通りの報告を怠惰以外が行って会議は終了する。




会議終了後大抵はすぐに帰っていく。今日は寝てる怠惰と憤怒、私、暴食がこの場に残っている。


「って暴食?誰かに用があるの?」

「おで怠惰と喋りたいだー」

「何か話すことでもあった?」

「怠惰のもってる飯うまいんだーたまに分けてくれるんだー」

「怠惰が?自分で作るのかしら?」

「なんかスキルで自動生成って言ってただー」

「私も分けてもらおうかしら?」


そう話していると怠惰が寝ぼけたまま起き上がる。


「怠惰ーおいしいもの分けれくれーお願いだー」(食)

「私にもちょーだいな?」(欲)

「んー?りょーかい」(怠)


そういうと怠惰の手にはお皿がのっている。そして机に置いたとたんまた寝始める。


「怠惰ありがとーさて色欲わけるどー」(食)

「中身は何なの?」(欲)


皿にはパイらしきものが5つのっていた。匂い的にはリンゴかもしれない。


「おぉアップルパイだーでも5個かー分けにくいんだなー」(食)

「いや、私一つでいいわよ?一つ一つものすごくでかいじゃない」(欲)

「ほんとかー?色欲良い奴だなー!」(食)


パイはほかほかで美味しかった。怠惰のスキルがイマイチわからない。

そう戯れていると憤怒が口を開く。


「用が終わったなら帰ってくれ。集中しにくい」

「何をしてるんだー?」(食)

「怠惰のスキルを読み取ってる。こいつには謎が多すぎる」(怒)

「わかるわー今どれくらい分かってるの?」(欲)

「まぁいいだろう、常時発動してるスキルしかまだ読み取れてないがな」(怒)


確定してるものの一つ目は魔力生成というスキルらしい。

効果は毎秒ごとに魔力を何もないところから生み出すという強すぎる性能だった。

次に自動作成。これは料理のようなものを自動で亜空間にどんどん作るスキルらしい。

全自動で何を作ってるかは把握しきれてないそうだ。

最後に怠惰。これは幹部全員別系統で似たものを持っている。

発動してる効果は自身のやる気を無くす効果のみらしい。


ここまで確定してるもので他にも多く効果が分からないスキルがあるらしい。

あんまり長く邪魔してるのも悪いのでそこまで聞いたら撤退することにした。



にしても勇者か...かわいい子ならいいな!





主人公より情報量が多いっ!?

仕様だが

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