魔王 3
怠惰と話した後、レベル50まで魔王のスキルを上げようとしていた。
しかし46からはなぜか上がりが遅くなる。
余りに遅く何か理由があるんじゃないかと思ってしまう。
暴食もどうやら46までは上げたらしい。そして46で止まってるらしい。
怠惰に尋ねたいけどあまり尋ねすぎてしまうのもどうかと思ってしまう。
創造神に祈りを捧げ、レベリング速度が上がった気がしてたのに変動が全くない
何が足りないのかと考えてると強欲とすれ違う。
「おぉ魔王、何か考えてんのか?」
「強欲か、ちょっとな」
「力でごり押せないのか?力なら貸せるぞ」
「力か...レベル10を超えてからレベルが上がらないんだ」
「はっはっは魔王レベルは10が上限だぞ!うっかりしてんな!」
「そうだったな、すまないすまない」
「力が必要な時は呼んでくれよー。最近退屈してるからなー」
「あぁその時は頼む」
やはり強欲は10以上の存在を知らないのか。
怠惰の言う挑戦権を失ってるという言葉も気になる。
やはりしばらくはただスキルを使い続けてレベルを上げていくしかないのか。
「魔王様、何かおありでして?」
「あぁ憤怒か」
「何か考え事をなされてるようで」
「憤怒は...そういえば知っていたな。スキルレベルのことだ」
「あぁ、この前聞かれた10以上のスキルのことですかな」
「そうだ。レベル46で止まっていてだな」
「おや?そこまで上げたのですか。勇者が来ても返り討ちにできますね」
「そこから全く上がらなくなってしまったのだ」
「まぁ最初の難関ですね。私も苦労したところです」
「憤怒も苦労したのか」
「えぇ、条件を満たさないとレベル上がりませんし」
「条件?」
そんなものがあるのか。憤怒に聞いてよかった
「条件を言いますね。魔王スキルの46の壁を超えるために必要になるのが幹部スキルレベル50で解放されるスキルを一つ受ける。ですね」
「ん?」
「文献から調べたのですが共に成長する部下の存在が必要なそうなのです。ちなみに私のスキルは危険なので他の幹部がよろしいかと思います。一応憤怒レベルは126ですので」
「思った以上に高いな...」
「レベルで解放されるスキルは1、5、10、50、100と上がっていくみたいですね」
「となると怠惰しかレベル50超えてる奴がいないのか。」
「怠惰ですか。怠惰のレベル50スキルも危険ですね。暴食か嫉妬、色欲辺りが安全です」
「暴食が上がるのを待つか...」