廃墟に住む最期の見張り兵
第3幕が開かれた──
古い石造りの遺跡の中を、自分といつのまにかできた子供達は無造作に生えた草をかきわけながら歩いている。
照明もない冷たい夜だったが、目の前を先導する姿形のはっきりしないピカピカした光のおかげで辺りはそこそこに明るい。
「静かに!!」
この先は先端芸術的な造りになっていて、奥には姿形がはっきりとした人が徘徊している。
私はわざと腰の位置に手のひらを水平に保ちながら、十指をうねうねとくねらせる。
大きな歓声が辺り一面を包み込み、ある者は泣き崩れ、ある者は立ち上がって虚空を見上げていた。
クラゲは説明口調で、見張りに気付かれずに先へと進んでくださいと言う。
冗談じゃない。今は人数分の紅茶が無い。
クラゲは磨きがかった説明口調で、この部屋に浮いている風船は爆弾だから風を起こしながら外に追い出せばいいとの旨を言い、子供達はそれに従った。
風船が全て爆発したところで子供達は最期の言葉でしりとりを始め、光はますます姿形がわからなくなった。
私の方がよっぽどわからない。あ、また私の子供が産まれた 今度は双子だ☆