会記録:始 [ながい心配症]
会記録を正式に始めます。
参加者 漆名ほど
問談名 ながい心配症
僕は僕で在りますか
此の湯が湯で有るか尋ねるやうな亊ですが
デイべヱ卜でないのです
なのでどうか訊いてくださいませんか
えェ どうぞ
えェ どうぞ
僕は此処に居るのです 僕は此処に居るのです
彼方になぞ行って居らぬ
なのに窓に縋ッて暮らすのは何故なのか
そんなにマグを震わせて 何か有りましたのね
その通りで在りまして
些か絡んで逸れずに此処まで着いて来た次第です
私はどうも独りでしたカラ
にしても貴方は好かれているやうねエ
ふふふ
ソレ アタシにさえ判る位ですから 気を付けてなさいな
アァ大変だ 気を付けて置きます
外にも有るぞ
片割れと云うのは 巧く往けば
縋り継ぐ為にテセウスを造るから
彼奴が言う位よ
アンタはソウ云うのを殖やすのが得意ね
別に佳いだろう
ご免なさいねェ
心配症なだけですから
えェ
あぁ 迚も 遣りかねないな アハハ
でも大丈夫
貴方は気に掛けているのね 素晴らしい
善い人 いいヒトだから 心配し過ぎよ
皆 別れにはケジメを着けたと思い込むけれど
実は 永く 暫く 余韻が有るものだわ
その窓に 好い時間に
手紙を置いて往ったらいい
何時かその 綻びた管がほどけるから
貴方は此処に居るのです
貴方が請う者も此処に居るのです
貴方は彼方に居るのです
貴方が請う者は彼方に居るのです
添いたかったのでしょう
否 未だ添っている
管は在る
さ 其れを空にしてお眠り
お眠り お眠り
あぁは 私逹も他の亊言えないわよ
ふふふ はは
エぇ 有難う 有難う
世話になりました 有難う
お休みなさい