自分勝手
掲載日:2016/11/18
たまに思いきり髪を掴まれて引っ張られたいだとか、思いきり殴られて壁に頭をぶつけたいだとか思うときがある。
まあ、実際にそんなことされたらあたしは痛くて泣くだろうし、唇を噛んで悔しい思いもするだろうし、絶対に許さないとも思うだろうけど。
自分で自分が自分じゃないような気持ちになるときがある。そんなとき、あたしは傷つけられたいと思うのだ。理不尽に殴られて蹴られて泣いてしまえば相手を憎むことで心がいっぱいになるから。
あたしはあたしがあたしの中であたしのことだけ考えていることが気持ち悪いのだ。こんなこと考えている時点で自分のことでいっぱいなのだけれど。
爪先がひどく冷たくて毛布で足を包む。すっかり冷めたココアを飲んで心も身体もつん、と冷えた。
さっきまでの荒々しい気持ちはおさまっていて、なんていうかあたしは本当に自分勝手で単純でバカだなあと軽く伸びをしながら思う。
音楽をかけて歌を口ずさんだら、もうさっきまで考えていたことがなんだったのか忘れた。
ばいばいあたし。




