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如月奈々の異世界転生

「起きなさい」

「起きなさい」

「「起きなさい」」

誰かの声が聞こえる。私は何をしているのだろ。そうだった、私は確かトラックに引かれて死んだんだ。彼が命をかけて守ってくれた命を。

嫌気がさした。私は現実から逃げるように別のことを考えた。私を呼ぶ声がする。そういえばトラックに引かれたはずなのに痛みはないし普通に思考もできる。私は少し怖くて今まで閉じていた目を覚悟を決めて開けた。

そこは真っ白い空間だった。私の体には外傷どころかホコリ一つもなさそうだ。私は少し安堵した。そして先程からずっと私を呼んでいる声がする方へと視線を泳がせた。

そこにいたのは顔が美少女の武骨なおっさんと顔がイケメンなポン・キュ・ポン・の美少女だった。

私は再びパニックになりそしてついに考えるのをやめた。

「やっと起きましたか」

顔が美少女の武骨なおっさんが言う。どうやら声は顔に対応しているようだ。

「いやあ君の死体は酷かったよ、全身グチャグチャさ。」

イケメンは言う。やはりこちらも声は顔に対応している。

「えーと私、死んだんですよね....?」

私は必死に声を出す。当たり前だ、不審者にいい思い出なんかない。

「はい、死にましたよ」

「ここは何処ですか」

「世界の狭間とでも言いましょうか、ここは前世で不幸にも悪事や寿命など以外で亡くなった方を次の世界に送る場所です」

「すごく胡散臭いんですが」

「ならばなぜあなたが生きているか、ここはどこかを考えて見たらどうです?」

そう言われると何も返せない。

「あなたがたは誰なんです」

「「私たちは新世界(に送る)の神です」」

「神様なのですか、すごーい」

「信じてませんね、まあいいでしょう」

「そんなことよりイケメン顔のほう影薄くない?」

「彼は主に人を移転させる担当ですから」

「はえー」

「まあとにかくあなたは今とは違う世界に行くんですよ。で、あなたは生前は可哀想な最後だったので何か転生特典的なの上げますよ」

そういえばこんな話どっかで聞いたことがあるな、確か河村が読んでた小説にこんな話多かったきがする。私は普通の中学生だった。別に特別な環境に痛いわけじゃない。ならばこんなものを願おう。

「その世界に関する知識や常識、あとある程度お金を下さい」

「いいですよ、これでいいんですね」

「はい」

さてと、いつドッキリ大成功と出てくるか、きっと引かれたのは夢でテレビ番組にでもドッキリを仕掛けられているんだろう。そして イケメンの周りが急に光った

「え?これガチの奴なんすか?」

「ん?当たり前じゃない?そんな死んでいく人にドッキリ大成功とかやるわけないでしょ」

「あ、やっぱりー?私もそう思います」

「という訳で、レッツトラベルニューワールド」

私の意識がかすれていく。てかトラベルって旅行に行くわけじゃあないんだけど。

遠のいて行く景色。私は気絶した。

どーも、

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