戦いの前に寝ちゃった話
結論を言うと、普通に小便はできた。
なんていうか、普通で小便ができたのだ。もう、本能で女はこんなふうに小便をするんだと分かっていたのだ。
自分は頭の底から女になっていた。それは、もう疑いの余地はなかった。
トイレの後は寝室に行って夜になるまで寝ようと思った。これから昼夜逆転生活となるのだ。早く生活に慣れなければ。
初めから用意されていたベッドに飛び込む。何故か暖かいおひさまの香りがした。
そして俺は深い眠りに落ちていった。
「全くいつまで寝てるんだい、もう夜だよ!」
上に誰かが乗っかっている感じがして起きた。
もちろん上に乗っかっていた人はピュン太だ。
もう夜だよという言葉に改めて今、自分は夢世界にいるのだと再認識する。
俺はピュン太を払い落としてベッドの上から起き上がる。
「夕飯食べてからナイトメア退治に行くかい?どうする?」
ピュン太が、やけに軽い質問を投げかけてくる。まるで散歩のように行くような言い方だ。
俺は、ピュン太に夢世界の滅亡の危機がかかっているのにそれでいいのかと聞く。
「んー、だってねー。まあ、君がナイトメアと戦えば分かるよ」
よく分からん答えが返ってきた。
「まあ、いい。とりあえず夕飯食べないならもう行こうか」
ピュン太が俺の手を握る。俺も握り返す。
「さあ、ナイトメアと御対面だ」
俺は目で頷く。
ピュン太が前を向いた。
白い光が俺達を包む。
さあー。戦おう。
短い。これから学生なんで書くペース落とします。