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家を手に入れちゃった話

そうだ、家だ。

「とりあえず、僕の方の魔法で用意しておいたたけど……」

ピュン太がぱちんと指を鳴らす。

現れたのは犬小屋。

無駄に外装だけは綺麗だった。

「んー、家どーしよーかな」

「ちょっ、無視らないでくれるかい!?」

ピュン太は、手を俺の前で振り存在を主張してくる。

「あのな、俺は人間だぞ」

「知ってるよ、とりあえず犬小屋の中を見てみなよ」

俺は身を屈ませて犬小屋の中をのぞき込む。

犬小屋の中は

「おお……」

一つの家だった。小さい犬小屋の中に広がる大きな家。

「ふん、どうだい」

ピュン太が誇らしげに鼻を鳴らす。

「うん……、なんかごめんな」

とりあえず謝っておく。いくら家の中が良くても見た目がね……。

「じゃあ、君の犬小屋……こほん、家は、このリビングの端にでも置いとくね、その方が僕にとっても君にとっても連絡を取りやすいしいいだろう」

そう言ってピュン太は俺の犬小屋をじゃなくて家を部屋の隅に運ぶ。

ところで。

「俺達ってナイトメア退治っていつするんだ?」

「それは、日本時間でいう深夜さ、ナイトメアは夜に活発なんだよ」

俺は、部屋の壁に掛かっているハート型の時計を見る。今は午前十一時。

「じゃあ、とりあえず夜の十時まで自由時間にしようか」

ピュン太は提案する。

「一応夢世界って言ったって僕達も寝ないと生きていけないよ。僕は今日はいっぱい魔力使ったし、お腹いっぱいで眠いんだ。まあ、夢は見ないけどね」

ピュン太は、そう言ってリビングから出ていった。

と思ったら再び戻ってきた。

「えーと、服は洗わなくていいし風呂も入らなくて大丈夫だから!!君が着ているのは汚くなっても綺麗になるように既に魔法がかかっている服だよ、あと食事とか分からないことがあったら君の犬小屋の中に本いっぱいあるからそれを見といてね!じゃあ、おやすみ」

ピュン太は、それだけを言って今度こそ本当に出ていった。

「さて……」

俺は、自分の犬小屋の中に入る。もうピュン太も俺もいちいち犬小屋を言い直すのが面倒くさくなっているのは確かだった。

さっきのピュン太の言い分だと靴も綺麗になるみたいだから履き変えなくてもいいのみたいだ。しかし、玄関があったので一応靴を脱ぐ。

とりあえず犬小屋の中を見て回る事にした。

風呂はなかったが和室に台所、至って普通ね日本の一軒家の間取りだ。

そして家を回りきった時にふと感じた。そう、尿意を。

さて、女の子になった俺。小便はどうしようか。

トイレ

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