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転明記 VRMMOってどこでもこうなの?  作者: 朝宮ひとみ
第3章 少しずつ盛り上がってきた
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20話 なんだか知らんが意外と期待してたんだな

次章にはいるのでまたしばらく空くことになります。予定より早くなりましたが少し先に突発的な用事が入ってしまったり、今風邪を引いてしまったりで余裕はなくなってしまいました。

 クリスマスイブ。いよいよβテストが終わるまで二十四時間を切って、攻略wikiやそこの掲示板は盛り上がっている。


 しかし俺がしていることはハウスキーパーの人と一緒に掃除とテーブルセッティングである。岬の提案で野郎五人のクリスマス会が始まるのだ。


 あっちのゲームでもイベントとかあるだろうしインすればいいのにと言ったら、岬と神沢は


「リア充ども向けのイベントなぞやれるか!」


と言ってこぶしを振り上げた。

 カップルや男女ペアでNPCを回ってプレゼントを貰うとかあげるとか、一緒にイベント敵を倒すとか、ダンジョンを回るとか、そんな内容らしい。


「そりゃあな、ネカマくらいうじゃうじゃいるしさ、ギルドに女キャラくらいいるさ。だけどな、何が嬉しくてネカマとキャッキャウフフせにゃあならんのだぁああ!!」


 村上が二人を鼓舞するように叫ぶ。だから隣接してない一軒屋だけどやめろっての。さすがに玄関先を通れば多少聞こえるんだっつーの。注意だけして無理やり座らせると、買ってきたり作ったりして用意した料理の載った皿をならべて、コップにシャンパンをついで回った。


「俺たちの友情に乾杯!」


 村上が意味不明な音頭を取る。それだとハウスキーパーはただの巻き添えだ。だが、村上どころかハウスキーパー本人が気にしてないようなので俺は黙っていた。




 さんざん夜中まで飲み明かし、満載状態の岬の車を見送ると、俺は家の鍵をかけ、旅行鞄を押入れから取り出した。いつも年末は実家へ帰らなければならない。親戚が集まってくるのだ。


 この年だと苦痛でしかないが、仕事がないことぐらい知れ渡っているので行かないわけにもいかない。


 どうせ数日以外ヒマなので会社員時代以来使っていないノートパソコンを取り出して色々データをいじくって持っていくことにした。ちなみに今年のお盆と去年は本を持っていったがすぐに読み終わってしまい後半役に立たなかった。


 スマホのソーシャルゲームはやってるのがバレると高校生ぐらいから同世代のいとこや甥姪が一緒にプレイしようとひっついてきて面倒なことになったうえに親や祖父母に理不尽に叱られたので即やめた。




 クリスマスの夜、俺は東京まで出て、予約したホテルにチェックインした。それから数日遊んで、三十日の昼に実家に着いた。それで年末年始を窮屈に過ごし、合間に攻略wikiを読むか書きこみする以外P.F.O.に関われず、三日の夜に家に着き、風呂と着替えと洗濯の設定だけしてさっさと寝た。




 四日の朝。設定によって終わらせた洗濯ものを空いた部屋に干し、半日荷物の片づけをして、土産の食い物の類を冷蔵庫にうまくしまってから俺は正式スタート初のログインを行った。冷蔵庫にしまった食い物の消費・賞味期限を全部持ち込みテキストに書き込んであるし、いくつかはキーパーさんが食べるようにとメモも残してきた。

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