カジノにGO 前編
セイ「あぁ・・・・やっぱり勇者として見られてないなぁ・・・・・」
そりゃ僕は弱いよ?でも勇者に選ばれたんだよ?あんな言い方ないだろぉ・・・
セイ「ってあれ!?皆は!?」
皆の姿はとっくになく、そこらには死体にたかったいる虫しかいなかった。
まさか・・・・またおいてかれた?
セイ「あぁぁぁ!まってぇぇ!」
道が分からないけどとにかく走ろう!外に出たいよ!
<金の街・オセロ>
街全体が、金もうけのための施設でにぎわっている。
この街の中心にある、カジノ【キングダム】
その中で、ある仲間が熱中していた。
ロキ「・・・・・・・。」
ルージュ「・・・・・・・。」
カラカラカラ・・・と、何かが転がる音が、2人の心を震わせる。
判定機「1の6!」
そう、(キングダム式)ルーレットである。
ロキ「だめだ、また外れだ。」
ルージュ「まったく、だからカジノは嫌って・・・・」
どうやらこの2人はかなりの時間ココで遊んでいたらしい。
この2人なら、金が尽きるまでするんじゃないか。
一方興味なし組
【キングダム】の外では、アイスを食べながら待っている2人がいた。
キイ「ストロベリーおいしーっ」
ソルト「ミント・・・・・」
どちらともセイのことを心配してないようだ。
<オセロ前>
セイ「大きい壁だなぁ・・・・」
この街は、大きな壁で囲まれており入り口を通らなければ入れないようになっている。
金の街というだけあって警備もかたい。
うわぁ・・・・楽しそうなところだな。
もう皆遊んでるんだろうなぁ・・ハァ。
セイ「キイちゃんはまだしもあの3人は酷い・・・・もぉ・・・。」
愚痴を言いながら、入口から入る。
セイ「うおぉ!?まぶしいっ」
さっきまで暗い所にいたせいか、明るいところは目にきつい。
サングラスでも買っとくべきだったなぁ・・・・
時間がたつにつれ、目が慣れ始める。
セイ「うぉぉ!すごい!」
完全に見えるようになると、光輝く街並みが。
すごい!どこもかしこも光って・・・ってあれ・・・。
大きいカジノの下で誰か座ってる。あれはどこかで見た、魔法使いと発明家に見えてならない。
セイ「何で・・・・?」
ソルト「・・・・・見たらわかる。」
そりゃ見たらわかるよ!?僕が言ったのは____
キイ「うるさいから嫌っ~」
そう、そういうこと。僕が言いたかったのは何故外にいるのってコト。
セイ「あのさ・・・そろそろおいてくのはやめにしようね?さびしすぎる。」
キイ「キイは忘れないよ~?」
忘れてるって言うか、おいて行ってるよね?
ソルト「・・・・・・2人はカジノ・・・」
それはなんとなくわかる。あの2人お金好きそう。
それにしても中心だからと言ってこのでかさはないよね・・・・
カジノを改めて見てみる。
大きさは・・・・普通の武器防具屋3つ分くらいじゃないだろうか?
よし、僕も入ってみよう。
セイ「・・・・・すごい!」
カジノ内で感嘆の声を上げる。
案内人「オキャクサマ、メイワクデス。」
追い出される。
ソルト「・・・・・・・バカ?」
キイ「おにーちゃんおもしろーい♪」
おかしいな、僕そんなにバカ?
もう一度チャレンジ。
今度は何も言わないでおこう。次追い出されたら確実に出入り禁止だし。
ロキ「ん?セイか・・・・」
なんだコイツかよって感じの目で見られた。
セイ「酷いよ?何してるの?遊ばないの?」
ロキ「負けちまったんだよ。・・・・ルージュはねばってるが。」
ははは、ロキは弱いなぁ・・・どうせルージュも・・・・
ルージュ「悔しい~っ!もう一回!」
上半身裸の状態でルーレット中。
ななななな何してんのこの人!?
いくら手で押さえてもだめだから!上をかけるくらいならやめようよ!
セイ「ちょっ!何してんの!?」
ルージュ「変態!触るな!」
殴られた。
どっちが変態ですかどっちが。
ロキ「やめとけ、裸になるまでやめない気だぞ。」
セイ「教育的にやばい!はい終わり終わり!もう帰ろ・・・」
ルージュの手を引っ張る。まったく・・・・金がないんなら最初からやめときゃいいのに。
ルージュ「あー!コラ!なにすんのよー!」
バタバタと抵抗する。地味にいたいのは言わないでおこう。
この女・・・暴力的だ・・・・
なんとか外に出る。どうやら諦めたらしい。
ロキ「遅くなったな。」
セイ「ごめん、ルージュが・・・・」
謝ろうとしていた時、ソルトが汗を垂らし、あわてている。
ソルト「・・・ま、魔法使いが・・・。」
キイちゃんが・・・?
嫌な気が・・・・
ソルト「・・・・連れて行かれた。」