王国兵と魔王軍
はぁ・・・・・どこいったんだろ・・・・
足跡も途中で途切れてるし・・・・、なんか鉄の臭いがプンプンするし・・
セイ「おーい、ロキ~・・・・・皆~・・・・」
返事が返ってこない。ということは、聞こえないところにいるか無視されてるか。
セイ「もぉ・・・・俺勇者なのにボッチにされるとは・・・。」
というか、勇者と見られてるのかい?
いらつきながら、地面に転がっていた小石を蹴る。
その瞬間だった。
ジュバァッ
セイ「・・・・・ッ!?」
え!?何!?
胸元が痛い、これは・・・血?え?斬られた・・・・?
すると、近くにあった木が次々と倒れていく。
セイ「うぉっ!ここはまずいんじゃっ!」
目の前に何かが通り過ぎた。
それと同時に、右手が斬られる。
セイ「ッ!?うわぁぁぁ!!」
誰か助けっ!
何かが近づいてくる。もうだめか____
ロキ「何やってんだ!」
ドンッ!と、背中を押される。
セイ「ロキ!?」
助けてくれるのか!?ありがと・・・・
体は、宙を舞っていた。
どうやら、崖の様だ。
セイ「って、このヤロォォ!」
落ちるっ!
なんとか、手を伸ばすと一本の木の枝につかまることができた。
あ、危なかった・・・・あれ?今も危ないような・・・
ミシッ!と、枝がきしむ音がする。
セイ「折れるっ!?ちょ・・まってぇぇ!」
枝が、ぽきんと折れる。
あぁぁぁぁ落ちるぅぅ!
キイ「風の舞っ」
ふわっ、と体が浮かぶ。
これは・・・キイちゃんの魔法っ!
セイ「OH!センキュー!」
地面に着地成功・・・
ルージュ「まったく・・・・バカにも程があるんじゃない。」
・・・した後に、右足の太ももを蹴られる。
半端ない痛さだ・・・・。
セイ「バカじゃないし!ロキに落とされたんだし!」
ソルト「その事をバカと言ってるんじゃない・・・・。」
え?違うの?
ロキ「あんなところに、ボケっと突っ立っていたということだ。」
草むらから、傷だらけのロキが出てくる。
セイ「ど・・・どうしたの?ってあんなとこ?」
というか、僕も胸元や手をやられてるんだけどね。
そこんところは、キイちゃんが抱きついてくれたおかげで回復してる。(幼女パワー)
ロキ「今、スターフル荒野で王国兵と魔王軍が領地争いをしている最中だったようだ。」
領地争い・・・ということは、たくさんの犠牲が出てる。早く止めないと・・・!
ルージュ「だから、誰にも見つからない草で隠れたこの場所で、争いが終わるまでまってるの。」
えっと・・・・じゃあ僕は、王国の兵と間違われて、魔王軍のやつに斬られたと。
セイ「ロキが助けてくれなかったら、僕死んでたよ・・・・仲間って最高だね!」
ロキ「覚えてないのか?王様が俺たちが出発するとき・・・・」
<出発の日・王の間>
王様「_____というわけで、魔王を含む魔物を退治してもらいたいのじゃ。」
僕は今日、勇者として国の命運を任せられたんだ。絶対に期待を裏切らないで行こう!
・・・あ、でも・・仲間が心配だなぁ・・・・。
さっきから僕をほっといて4人で話してる・・・。王様の話も無視されてるし・・・
セイ「あの・・・誰かが殺られたらどうするんですか・・・?」
王様「復活の魔法があればいいんじゃが・・・、報酬が減る。」
皆が真剣に聞きだした!報酬や、金という言葉に反応するのか!?
キイ「ねむぃ・・・・・」
ん?確かこの子は・・・キイちゃんだっけ・・・かわいい・・・。
やっぱり小さい子はかわいいよね・・・・家に持って帰りたいよ・・。
王様「____さぁ!行け勇者たちよ!我らの国のために!」
セイ「・・・・・・ということは、僕を助けたのは報酬が減るのは困るから・・・・?」
ロキ「・・・・?それ以外何が?」
な、泣いてなんかいないよ!
ルージュ「これだからロリコンは・・・・死なれたら困るのよ。」
ロリコンは関係ないでしょ!?どれだけ報酬目当てなの!?
ソルト「・・・・・・みつかった・・・。」
草むらが、ガサッ!と揺れる。まさか今の声で・・・・
兵「うぉぉぉ!・・って人間?」
うぉっ!びっくりした・・・って王国の兵か・・・急に出てくるから・・・
キイ「大丈夫・・・?」
兵「大丈夫です。私たちは国のために命をかけて領地をくぺっ!?」
背中から斬られて倒れる兵。
セイ「うぉぉう!やばっ!」
魔物がぞろぞろと、草むらから出てくる・・ってキイちゃんが危ない!
キイちゃんは気づいてないのか、後ろから魔物が!今助け・・・
ルージュ「キイ!伏せろ!」
頭踏まれた!ええぃ!土台にしたな!?
キイちゃんが頭を下げると、その上をルージュがはなった斬撃が、魔物を斬り飛ばす。
キイ「ふぇぇぇっ」
ロキ「キイはこっちにいろ!ソルト、ルージュ戦闘開始だ!」
あぁ!それ僕のセリフ!
ルージュ・ソルト「「了解」」
だめだ・・・2人とも違和感を感じてない。
セイ「僕だってできるし!」
剣を構え、迫りくる魔物を斬・・・斬・・・ちょ・・・硬い!斬れない!
全然使ってないせいか、剣がさびていた。
キイ「火炎球!」
僕の代わりにキイちゃんが、魔物を倒してくれる。く・・・・助けられるとは・・・
まぁ・・・・かわいいからいいや。
セイ「ありがとうキイちゃん。おかげで助かったよ。」
頭をなでると、とても嬉しそうだ。いやぁ・・・癒されるけれど左足いたい!
後ろを振り返ると、ロキが僕の左足を蹴っていた。
ロキ「遊ぶな。闘うなら闘え。はっきりいって邪魔。」
セイ「それは酷い!いくらなんでも酷いよ!?」
ここまで言われるとは思わなかった!王様!仲間かえて!
2日後、この争いは王国兵の勝ちで収まったが、僕はその間、隅で膝を抱えて泣いていた。