冒険の途中
魔法こそっ!の合間に書いたりします!
こんにちは!僕は魔王を倒すべく旅に出た「セイ・ミュアティス」です!
職業は勇者をしています!
え?いまどれくらいまで進んだかって?それはね・・・・
牛魔物「ブッホッホッ!宴だー!」
吊るされて、牛魔物に喰われそうなところです。
仲間ですか?4人いますよ?
どこにいるのかって?
僕をおいて、次の街へ行きました。
そうです、見捨てられたのです、はい。
セイ「たすけてぇぇー!」
当然助けなんて来ません。
名もないこの洞窟で、外に声が届くわけないし。
牛魔物「さぁて、カラッと揚げるか。」
どうやら、油に入れて僕を食べるつもりです。牛怖いですね。
転送魔法?使えるわけないし。
なんなんですかこの牛。抵抗できないのに揚げるとか。性格Sですか。
ま、普通なんだけどね。
セイ「まってまって、取引しよう!」
牛魔物「・・・取引?」
おぉ!乗ってきた!取引作戦成功だ!
さて・・・・・どうしよう。取引するものないや。
セイ「な、何がほしい!?」
聞いてみよう。あるかもしれな_____
牛魔物「人間の肉」
____あるわけないっ!
これ、どっちみち食べられちゃうよね?どうしよう。
牛魔物「ブッホッホ!諦めて俺様にグベッ!?」
セリフの途中に首斬られた!かわいそうだけど助かった!
斬られた拍子に、牛魔物の首が油にイン。なんていい匂いなんだ・・・。
ロキ「お前はとことんドジだな。」
自分の身長の倍はあるだろうと思われる大剣を、だるそうに持ちながらやってくるこの男。
職業は戦士で、名は「ロキ・フレアイス」熱いんだか冷たいんだかわからない名前だ!
セイ「ロキが助けにきてくれたの!?持つべきものは仲間だね!」
見捨てたのかと思った、やっぱ最高だ。
ロキ「牛の肉が食いたかっただけだ。」
前言撤回だね。肉目当てか!
嘘だよね、そうだよね?
セイ「ちょ・・・助けて!吊るされてるんだけど!」
ブチッ
あ、嫌な音が。
いい縄使わなかったな?あの牛!
セイ「ぎゃぁぁ!熱いィィ!」
油熱い!なんで!?こんなにあついの!?
ロキ「あわてるな、助けてやる。」
ロキが大剣を使って、僕の隣にあった肉(揚がった)をひかける。
え?僕は?
肉を食いながら、スタスタと洞窟の出口へ向かうロキ。
ひっでぇ!
セイ「あとでなんかおごるから!タスケテ!」
僕・・これでもリーダーなのに・・・・。
□
うっはぁー・・・・つめてぇ・・・・・・
?熱いんでしょって?助けてもらったよ!肉おごる約束で!
僕は、洞窟から出た後、街にある噴水に飛び込みましたよ!
もう天国だよ!
ロキ「恥ずかしいからやめろ。」
セイ「アンタが悪いからな!?」
肉優先はないだろ。
まったく・・・・こんなやつと旅に出たく無かったよ。
ロキ「さっさと噴水から出ろ。あいつらと合流するぞ。」
あいつら・・・あぁ、仲間たちか!
・・・・・・あの3人は僕の事本当にどうでもよかったのか・・・・・。