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第一章1╱4 ー始まり、だがすべては序章にすぎないー

一章1╱4です


 「ハァ、ハァ、あの女・・・いつか殺してやる。」

 俺は、自称女王のセシリアさんと共に南を目指していた。

 今の俺の状況を簡単に説明しよう。

 まず、セシリアの10キロくらいある荷物を持てといわれた、当然俺は反論したが剣で黙らされた、そんな感じで今、自分の荷物+セシリアの荷物10キロをもっている、だがセシリアはそんなことに見向きもしないで鼻歌を歌いながら前に進んでいる。

 「いっそ鼻歌と共に爆破すればいいのに・・・」

 あれ?あの女どこ行った?さっきまで前にいたのに。

 まあいいや。

 

 シャッ


 後ろで剣を引き抜く音がきこえた。

 当然、俺が敵もいないこんなとこで剣を使う理由はない、なら犯人は一人セシリアだ。

 「なんて口の聞き方だ、謝罪を述べろ、述べる気がないならお前の口を掻っ切る。」

 きた、やっぱりセシリアか・・・さっきの借りは返す!

 「うっせーな、ただの一人事だ。」

 「ほう、それはよかった、新調した剣の試し切りがしたかったんだ。」

 「え、え!?待って謝るから、誤りますからっ!」

 「遺言はそれでいいな?ではいく「すいませんでしたぁー!!」

 いままでの人生で、最高の土下座だった。

 

 シャッ


 よかった~しまってくれたようだ。

 「最初からそうすればいいんだ。」

 「わーりましたよ。」

 それから俺とセシリアは15キロくらい南に歩いた。

 たしかここ、なんかが出ることで有名だったな?

 「おい!お前らぁ、荷物置いてけ!置いてかねーなら命の保証はない!」

  山賊か、山だからな。

  いやーめんどくさいのがでてきたな。

 しかも5人も。

 「そこの金髪のねーちゃんはなんも持ってないようだな、よし!俺の嫁になれ!」

 バカだ、バカがいる。

 セシリアを嫁にだなんて、命がいくつあっても足りないぞ。

 「うっせーなぁ、山賊ごっこか?よしお兄さんが遊んであげよう。」

 「なに?なめてんのか?」

 「セシリアさーん、やっちまってくださーい!」 

 俺の言葉を無視して前に直進するセシリアさん。

 「セ、セシリアさん!?」

 そうだ!もらった剣があった。

 俺は剣を持ち出し剣を引き抜く。

 それにあわせ、山賊Aも剣を引き抜く。

 「もう、いいよやってやろうじゃねーか。」

俺はなれない手つきで剣を構える

 「うおー!」

 と山賊Aが縦に斬りかかる。

 俺はそれを剣で防ぐって、あれ?剣が折れてる!?

 国王からもらった剣は真ん中から半分折れていてしかも少し錆びていた。

 あのクソジジィー!!使えなくなった剣よこしやがった。

 どんだけ適当なんだ。

 山賊Aの攻撃を俺はハリウッドダイブで間一髪かわす。

 「あぶなっ!」

 次の攻撃にそなえて俺は即座に起き上がり、折れた剣を構える。

 こんな剣でも相手を気絶させるくらいできるだろ。

 「ふんっ!」

 さらに山賊Aの追撃。

 それを俺は、剣の長さを把握した上で防御する。

  

 キン!ギギギギィー


 剣と剣の間から金属音と火花が生まれる。

 俺はこの状況をどうにかしたいため、あたりを見回し打開策をさがす。

 その結果、俺は相手の足がガラ空きなのに気付き、山賊Aの足を渾身の力で踏みつける。

 「グッ!」

 山賊Aは悲痛な叫びと共に後ろに後退する。

 それを俺は逃さず、山賊Aの体に剣の錆びた部分を頭にたたきつける。

 山賊Aは声を出さず、そのまま気絶し、地面にバタリと倒れた

 その間にセシリアのほうにも山賊がいた。

 前に歩くセシリアをよそに、山賊EとFが斬りかかる。

 セシリアは攻撃を避けたが、髪の毛が二、三本切れた。

 その瞬間、プツンとなにかが切れる音がした。

 「おい、大丈夫か!」

 俺の叫びは届かなかった。

 「お前らよくも私の髪の毛を・・・全員体だけは残して殺してあげよう!」

 「我、氷海に眠りし裁きの聖獣を呼び覚ます者・・・」

 セシリアは唱える、何かの呪文を。

 それと共にセシリアの前に翡翠色の魔法陣が出現する。

 なんだか辺りが無性に寒い。

 「それがなんなんですかぁ?」

 と山賊E

 「コキュウトス!!」

 セシリアの声と共に魔法陣から徐々に氷海が広がり山賊達の方にむかう。

 「おい、なんかやばい!にげろぉ!」

 山賊のリーダーが叫ぶ、だがもう遅い。

 すでに他の山賊は凍りの塊と化している。

 それは当然、リーダーの方にも襲いかかる。

 「助けてぇー!!・・・。」

 叫びと共に山賊のリーダーも凍りの塊と化す。

 「終わったか・・・」

 「おい、お前何やったの!?」

 「ただの魔術だ、コキュウトスは罪人だけを凍らせる氷海、だからあいつらは凍った、それだけだ。」

 「すげーな、魔術。」

 「当然だ。」

 俺も使いたかった、国王の言うとおり、本持ってきたのに。

 すごいというかチートくさいな、だけどあいつに言ったら俺も凍らされる可能性があるのでやめときます。 

 そんなことを思い、俺達はさらに南を目指すのであった


 ーこの記憶をセーブする?-YESorNO


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