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心開さんと根倉さん

作者: シキカン
掲載日:2026/03/30


小さい頃友達同士でよく「もし超能力が手に入るなら何がいい!?」と話しているが、実際あると生きにくいものだ。


私は物心ついたときから人の心が読める。最初は人の声が二重に聞こえる意味がわからず、人は口以外のところからも話すんだ。とすら思ってた。

この能力が人と違うとわかってからは、人と話すのが怖くなった。大体の人は『表の言葉』と『裏の言葉』があるからだ。

そのせいか小中高、友達は1人もいなかった。


大学は私のことを全く知らない街に行こうと決意し、地元を飛び出した。

流行りの服を身に纏い、ぎこちないメイクをして、見た目を所謂「普通の女の子」にすれば友達はできるものだと思っていた。しかし結果は変わらず。

教室の真ん中でザ・陽キャ女子たちが会話してる。

「今日の合コン楽しみじゃない!?」

『うわっ、お前も来んのかよ』

『あの子いるから引き立て役にちょうどいいや』

『今日も男性陣のおごりかな〜』

そんな声が飛び交い、毎日辟易していた。


ある日、次の授業のため教室を移動しようと席を立ち上がった時1人の女性が話しかけてきた。

「ねぇ、次のコマ確か一緒だよね?よかったら一緒に行かない?」

「へっ!?」と振り返ると、ポニーテールのスポーティな服装の笑顔が溌剌とした可愛い女の子が目の前にいた。私は初めての出来事でビックリして声を裏返しながら「うっ、うん!」と答えた。

教室を移動しながら彼女と会話してるが、何か違和感がある。ちなみに会話は普通に楽しい。

しばらく経って「あっ!!!」と大きな声を出してしまった。

そうだ!彼女から『裏の声』聞こえないじゃん!

そのことに気づき目を見開いて驚いていたら、隣の彼女も私の突然な奇声に驚いて同じ顔をしていた。

「あっ!ごめん!えっと…その…」

「あっ!ごめん!名前まだだったね!根倉菜乃っていうの」

「あっ、根倉さん!私は心開希衣。私の方こそ自己紹介遅れてごめんね!」

「いいよぉ〜。お互い様ってことで!それに私たち同じだし」


この時の私はこの言葉の意味をちゃんとわかっていなかった。


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