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魔法を使えるようにしよう

「蒼、お前は確かに地球の輪廻の輪からはずれ、わしらの世界に一人やってきた。じゃがのう、元いた世界からお前の友達になるために来てくれた九十九がいて、わしらがいて、そしてきっとこれからたくさんの出会いをするだろう。そこで出会ったものは全てお前の知り合いで、友人で、家族で、そして財産だ。よく覚えておきなさい、お前は確かに愛されるべき存在だ。」


ヨミ様がそう言って、優しくハグしてくれた。

じいちゃんにしてもらったみたいに安心する。


「はい、ヨミ様。僕はこの世界を愛して、育んで、そして幸せになります。」


そういうと、優しく、頭を撫でてくれた。


「まあ、そのためには、これからいろんなことを学んでもらわねばならん。まずは魔法だ。

魔法は体内の魔力オド、もしくは自然に存在する魔素マナを精霊を媒介に引き出してもらって行使する。

事象変更のためのパワーをどこから引き出してくるかの違いで、やることは同じだ。多くの人間やエルフは体内の魔力がそれほど多くはない。獣人はもっと少ない。ゆえに、獣人は主に身体強化魔法と生活魔法のみを使い、物理攻撃能力を磨いていく。

人間は少ないながらも、体内の魔力を使い、魔法を行使する。

エルフは、元が精霊だったため、契約精霊の力を借りて自然界に存在する魔素を使って魔法を行使する。

人間の中にもわずかだが、精霊と契約を結んでおるものがおり、そ奴らもまた、精霊を媒介に魔法を使う。説明が面倒なので、魔術、精霊術と今は分けておく。

其方はどちらもきっと使えるようになるだろう。すぐに大精霊と契約するであろうし、其方の体内魔力は人間の魔力量のおよそ百倍で、これからレベルが上がるごとにもっと増えていくだろう。ゆえに、どっちしろ其方の魔法威力は凄まじいものになるということ。

しかし、威力が凄まじくても、魔法のことわりを理解していないと、魔法は発動せん。人間は詠唱を行えば魔法が発動できると信じておるものも多いようだが、それでは、役にたたん。発動までに時間がかかりすぎ、その効果も思ったほどではなくなってしまう。ゆえに、魔法を発動するには、そのカラクリ、仕組みを理解しておくことが必要だ。」


この世界に住む生き物たちの魔法事情を先に知れるっていうのは本当に助かる。地上に降りていちいち確認するのは骨が折れるからなあ。


「まず簡単なもので、火の初級魔法から行こう。


物理界において、火が燃えるためには、可燃物・酸素・熱の三つが必要となる。ゆえに魔法では、何もないところで火を出さないといけないので、火種を起こし、可燃物に移し、酸素を供給する。ということをイメージすることで、存在しないものは魔力が代替し現象を起こす。火の温度を高めたければ、酸素の供給量を増やすとイメージし、炎の色が変わることで確認をする。また消したいときは、炎に酸素の供給を止めるように見えないボックスに入れるイメージをすることで火を止める。


ファイヤーボールには、赤(1500度)、黄色(3500度)、白(6500度)、青ボール(10000度)と正式には4つある。この世界の人間が放ってくるファイヤーボールはほとんどが赤だ。そのものの、オドの量と、効果的な魔法の使い方の技術、それから知識がないと『BLUE』には辿り着けない。蒼には前世の記憶と知識に百倍のオド、そして最上級精霊の仲介による大量のマナがある。其方の魔法の効果が凄まじい効果を持つことは理解できるだろう?


故に慎重さと謙虚さ優しさを持つものにしか神の御使は務まらん。「俺つえー!」じゃ世界が余計に混沌とするだけではなく邪神達に取り込まれやすくなる。魔法を使った後のこともよく考えて、どの魔法を使うのか、よく考えることじゃ。


ファイヤーボールは攻撃手段のイメージが強いだろうが、実は生活魔法にも鍛治にも利用することは可能だ。むしろ、攻撃魔法として使うためには、あともう一手間かけねばならない。それはボールに指向性と運動性を与えないといけない。その方法をどのようにイメージするかは術者次第だが、この世界の人間は火矢を飛ばすイメージでファイヤーアローで使うものが多いようだ。


其方のいた世界には魔法はなく、物理現象しかなかったので、この説明だとかなりチートに感じることだろう。矢を要るならその軌道は放物線を描くはずとそう考えるかもしれん。確かに重力が存在するこの世界の物理法則から考えればそれが正しい。しかし、この世界にはイメージさえつけば、実現する『具象化の法則』が適応されておる。ゆえに魔法に関しては物理法則を超越するんじゃ。それを間違うなよ。まあ、簡単に言えばチートってこった。


というわけで、これはきっと其方の得意技じゃろう。起こしたい現象から、そこに至る筋書きをまとめて魔法を作ってみなさい。」


そう言って、ヨミ様は僕の自主性に任せてくださった。

僕にとってみれば夢のような時間。絶対こんなこと出来っこないと思ってたことをできるとして筋書きを考えるだけで、実現するんだから。火、水、土、風、光、闇


そうやって、いろいろな魔法を作り、発動し、その結果から修正し、合間に、鍛治と錬金術で刀以外の武器を作ったり、寝る間も惜しんでやり切った。


一体どれだけの日数をそこで過ごしたのかも覚えていないほど、のめり込んだ僕は、精魂尽き果てて気を失っていたようだ。


「蒼、そろそろ起きなさい。」


「うーん、はーい。ファ、いつの間にか寝ちゃってたんだなあ。」


「まあ、頑張ったんだし、いいじゃろ。しばらくの間は、魔法を使って生活をしておきなさい。神術は必要な時に、それぞれの女神に直接教えさせるから、しばらくはこの上の魔物たちの討伐を頼むな。地上に出たら、ワムスとミヌスを呼んで死の谷の地形を変えさせて龍脈の上に神殿を建てなさい。3本の尖塔と5柱の像を備えた神殿は、祈りを捧げる場であるとともに、人が暮らすことも考えて作るようにな。お前のセンスに期待じゃ。わしはしばらく出かけるが、其方の人生はこれから。十分楽しむのじゃぞ。また近いうちに会うだろう。それでは」


そう言って、慌ただしく消えていった。


「あ、待って」

というより早く行ってしまった。もうせっかちなんだから。ふと気になってステイタスボードを確認する。


「ステイタスオープン」


相馬蒼 20歳 男 人間 神の眷属・御使・ハイヒューマン

レベル 384

称号  神の眷属・神の御使

職業  


HP:4821

MP:3231

筋力:521

耐久力:352

敏捷性:238

知力:321

幸運:500


スキル:錬金術       LV10

    従魔術       LV10

    アイテムボックス  LV10

    浄化術       LV10

    浄霊術       LV10

    建築        LV10

    自動MP回復     LV10 

    鍛治        LV10

    クラフト      LV10

    並行思考      LV10 

    索敵        LV10 

    ワールドサーチ   LV10 

    亜空間収納     LV10 

    並行思考      LV10 

    転移        LV10 

ナイトビジョン   LV10 


物理攻撃武器スキル

剣  神剣  流星輝メテオブライト

盾  神盾  光要塞ライトフォートレス

鎖  神鎖  極縛鎖アルティメットバインドチェーン

銃  神銃  万能銃オールマイティガン


属性魔法

水属性魔法

火属性魔法

風属性魔法

土属性魔法

無属性魔法

光属性魔法

闇属性魔法

雷魔法

泥魔法


スキル


加護   

法と正義の神    テミス の加護

愛と慈悲の神    ナリス の加護

輪廻と転生の神   カリス の加護

大地と豊穣の神   ワムス の加護

生命と水の神    ミヌス の加護


寵愛

破壊神の寵愛


魔法を作りながら、上のダンジョンで試していたんだけど、気がついたらこんなにレベルが上がってたんだなあ。それに作った武器全部神級だし。

そうやって、神様の加護の後に一行新しい項目が付け足されていた。

破壊神の寵愛


うーんなんとなくそうじゃないかなとは思ってたけど、ヨミ様が破壊神だったのか。

ほんとにいい神様だった。


よし、それじゃあ、ダンジョンコアの調整してから、下から順に魔物を討伐していきましょう。


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