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あなたのために

作者: 如月美希



あなたのために

あたしに何が出来るのだろう…



あたしの名前は野々(ののみや) (さくら)

極普通な恋する高校生。


「桜!!」


《ビクッ》

いきなり名前を呼ばれ身体が震えた。


「ビックリするじゃん!!」


まじビビるからっ!!(汗



「あ〜ごめん ごめん。…ところでお前、何をそんな悩んでんの??」


この人は佐伯(さえき) 大輝(だいき)。あたしの大好きな彼氏。


「…別に悩んでない」


「ん〜…ウソだな。お前ウソ下手なんだから無理すんなよ」


何で分かるんだろう??

やっぱり大輝はすごい。でも、言えないよ。


「……………」


あたしは言葉が出てこなかった。


「言いたくねぇなら別にい-けど 1人で抱え込むなよ!!」


そう言ってあたしを力強く抱きしめてくれた。


大輝は優し過ぎる。

いつもあたしの心配ばかりしてる…。

あたしはいつも

自分の事に精一杯で大輝に迷惑ばかりかけてる…


「…ごめんね」


ボソッと零したあたしの言葉を大輝は聞き逃さなかった。


「何で…謝んの??」


悲しそうな、顔。

あたしは大輝のそんな顔が見たい訳じゃないんだよ。

だけど、悲しい顔をさせてるのは…あたし。


それでも、いつもあたしの事を考えてくれて


「ありがとう」


あたしはありったけの笑顔で感謝の気持ちを伝えた。


《chu☆》


「!!!!」


キス、された!?

目の前には満面の笑みであたしを見つめる大輝がいた。


「俺 桜の笑った顔、世界で一番好きだぜ☆!」


「/////////」


歯の浮くセリフを惜しげもなく言われて、恥ずかしかった。



だけどあたしは

見つけたんだ。



あなたのために出来る事を…




それは




『笑顔でいること』

意見(または感想)があれば 是非ぉ願いします☆!

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