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世界のどこでも君の隣  作者: 逢坂 桜夢
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月曜日7:30の乗車率は120%

月曜日。7:30。上りの通勤特急。

最悪の条件三拍子と共に1週間が始まってしまうという負の感情を乗せて、乗車率120%の電車がホームに滑り込んでくる。


5月の電車ほど不快なものは無い。だんだん気温が上がってきて、「今年は梅雨がないのか?」ってぐらい暑い日でもなぜがクーラーがつかない。それに5月はまだ冬服。蒸し暑い。暑すぎる。そして当然のごとく満員すぎる満員電車。サラリーマンのカバンの角やテニス部の異様にデカいテニスバックや私立小学校に通う子供のランドセルが絶え間なく襲ってくるし、定期的に行われる人の出入りと、息苦しさ。色んな香水の混じった匂いにおじさんの汗の匂い。ただでさえ朝が苦手で意識が朦朧としているのに…。


もう無理だ、と意識を飛ばしかけた瞬間、右隣から腕を掴まれる。

「っ、危ねー。優斗大丈夫か?」

声の方を向くと、俺とほぼ同じ顔。なのに俺より10cmくらい高い身長。

「悪い…。」


なんで秀斗は平気なんだ?そりゃこの地獄も5年目だけど。俺は何年経っても慣れる気がしない…。


そういえば、いつも秀斗に助けて貰ってる気がする。

中学生の頃、体育祭で顔面にボールが飛んできて倒れた時も、気づいたら保健室にいてなぜか横でこいつも寝てた。暑かったけど、目が覚めた時、1番最初に目に入るのが秀斗なのは安心した。保健室の先生が半ば諦めた顔をしていたのはなんだったのが気にはなったが。多分秀斗が倒れた俺の後始末をしてくれたのだろう。

それにしても運動神経が良く、色んな競技に出ていたのによく俺が倒れたのに気づいたな。


「…ありがと」とつついたら、

「いや、時間差かよ」優斗らしいけど。と笑われた。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

人に自分の書いたものを見ていただくのが初めてで不安しかないのですが、私とは違う人生を歩んでいく人を表現したくて、連載を始めてみました。

拙い文、文芸とは言えない内容の軽さですが、5人の日常を楽しんでいただきたいです。


感想やご指摘、お待ちしております。

桜夢

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