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(1)楽しい

 生きていく上で、楽しい世渡りが出来れば、誰もそれがいいに決まっている。そりゃ、そうだっ! と同感される方々も多いと思うが、苦もなくスイィ~~スイィ~~と楽しく人生を渡れるに越したことはない訳だ。^^ このユーモア短編集では、そんな日常のお話の数々を取り上げていきたいと思う。どうでもいい…とお思いの方は、秋の美味おいしい鳥肉入りの炊き込みご飯でも食べていただいていれば、それでいい。^^ 楽しい話・・まあ、苦しい話でもいいのだろうが、この方が取り上げるには楽しい気分になれる…と思えた、ただそれだけのズッコイ私的な理由である。^^ ということで、苦しい話の数々は後日に回すとして、いや、回らず、立ち消える可能性も否定は出来ないが、とりあえず話を起こすことにしたい。^^

 とある町の繁華街が大いににぎわっている。そんな中を二人の老人が歩きながら話している。

「最近は生きにくい時代になりましたなっ!」

「さよですなぁ~。私の孫なんぞ、疲れた顔で学校から帰ってきよります。理由をくと、なんかいろいろと苦が多いそうですわっ!」

「ほう! それは?」

「詳しい話は分かりませんがな。どうも受験に向けた勉強が大変らしいですっ!」

「なるほどっ! その点、私らの時代は楽しかったですからなっ!」

「さようで。不出来な成績でしたが、大そう怒られることもなく、出来る者も不出来な者も楽しい毎日でしたっ!」

「そうそう! 陰湿なイジメも、ほとんどなかった。それに今は小難しい授業だそうですぞっ! 付いていくのが、やっとらしいですわ」

「私らのときに比べると、随分と難易度が高くなったみたいですなっ?」

「はい、どうもそのようで…。楽しみで入ったクラブ活動も出来んと言っとりました」

「そりゃ、お気の毒なことで…。お孫さんにはご無理をされんよう、よろしゅうお伝え下さい」

「有難うございます。…人込みをけている間に、少し歩き疲れましたなっ!」

「おっ! アソコのカフェ前に手頃なテーブル席が出とりますっ!」

「よかったよかった! 美味うまいコーヒーでもすすりながら話の続きをするとしますかっ?」

「そうしましすかっ! 楽しいひとときが一番ですなっ!」

「そのとおりっ!」

 二人は意気投合し、楽しそうにソフトクリームをめ、もう片方の手で楽しそうに焼き芋をかじりながら席についた。

 人生、楽しいひとときが一番! というお粗末なお話である。^^


                  完

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