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此の眼に映る世界 ~異界の巫女姫と只人の僕~  作者: 寄辺無き者、泡沫人となりけり
2/7

ep0. prologue

過去の投稿もちょこちょこ編集を加えていますが、大まかな変化はありません。

 突然だが、此の世界は酷く詰まらないと思わないだろうか。

幼少期より"社会の歯車として斯くもこうあるべきだ"と英才教育を受け、決められたレールを辿り、学校を卒業後に就職する。やがて結婚してささやかな家庭を持ち、ローンに子育てに忙殺され、気付いたら老衰して看取られる。

一部の例外を除いて大体の人間が当て嵌まるだろう。


 然し乍ら(しかしながら)僕はこの流れが気に入らない。

そこに個人としての自由や意思、生き方があるのかと言えば、(いささ)か疑問が残るからだ。

人生の合間合間僅かに満たすのが精々だし、何より不満だらけの人生になるのが容易に想像出来るからだ。

最早哲学の領域であろうが、『不自由の中の自由とは果たして本当の自由なのか』と、強制的に足並みを揃えさせる社会に対して訴えてやりたい。

まあ僕もそんな大多数の中の一人なのだから何も言えないんだが……それでも最近は僅かな自由の中で一体何を成し遂げられるのだろう、何の爪痕を残せるのだろうと考えていた。


 まあ大して思いつかなかったし、行動を起こすには至らなかったけども――結局のところ、人、集団、社会、国家、更に大きな枠では世界か、そういう大きな流れには逆らえないのが実情だ。

ならば只管(ひたすら)に決められた枠組みの中で、より良い役を演じられるように努力するしかない。


 ふと思い出す。正義のヒーローになると疑わなかったあの頃が、そんな漠然とした夢を見れていた頃が、遠い昔のように感じられた。

実際は"本当の意味"で特別な人間など存在せず、決して物語の主人公になど成り得ないのだろう。

だから物語は創られ、世の中に広く知れ渡る。多くの人が感情移入し、疑似的に主人公になる為にだ。

僕もあの日までは――そんな風に思っていた。


だけど、

そうだからこそ、

この特別な現象(きぼう)に対して僕は全身全霊で打ち込んでみようと考えている。


これは"無力な男が世界を救う英雄譚"だ。





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素人が頑張ってどこまで書けるのか謎だ、完結とかしている人は才能が溢れていると思う。


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