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幸せに見えると思うけど

作者: 海野 凪子

私の好きなものって何。

したいことってなに。

幸せを感じた時っていつ。

なにも思い出せない。

いつからこんなに空っぽになったのだろう。


人から見ればきっと幸せに見えると思うけど、心の中ではグルグル悪循環の無限ループ。

なんとかここから抜け出したい。

私の好きなものって何。

したいことってなに。

幸せを感じた時っていつ。

なにも思い出せない。

いつからこんなに空っぽになったのだろう。


息子が巣立って行く寂しさ?

でも、もう1人、まだいるのに。

老いていく自分への失望、

まだまだ、病気もしてないし、同年代の友人と比べてもそこまでは酷くない。普通くらい。


会いたい人が思い浮かばない。

誰かに話を聞いて貰いたい、こんな暗い話じゃなくて、普通に日常の事を面白くおかしくお喋り出来るだけでいい。

なのに、その相手が浮かばない。


一緒に飲もう、って誘われることもなくなった。

子育て期間中、私は必死だった。子供の送迎やお弁当作り、仕事もしていた。

自分の時間なんてなかった。

いつだってスケジュールは子供優先。

だから、友人と会う機会もめっきり減った。共通の話題がどんどん減り、自然と会っても話が続かなくなった。


友人の子供の事や家族のことも、はっきり言ってそんなに気にしてる余裕はなかった。いつだって我が子優先。

だから、うちの子の事を色々と心配してくれる人や気にかけてくれる人が不思議だった。


こんな私だから、自然と周囲の人と薄い膜が張られていった。

というより自分で張っていったのかも知れない。


うちの子は優秀だから、羨ましがる他のお母さん達からの「良いわね〜」に答える時の作り笑いがきつかった。

旦那が仕事で活躍するたびに「凄いね〜」と自分の友人からも言われるのが嬉しい反面「旦那が活躍する裏には私の努力だってあるのだけど」と言いたかったしたまには言ったりもしたけど、人が認めるのは主人の事ばかり。


虚しい。

自分だけが自分を認めてあげるしかないのね。


女性だって輝く時代だ。自分らしさを活かして、周囲とも上手く共同しながらやりたい事を自分のペースに合わせて進めて行く女性は沢山いる。年齢を重ねても素敵に歳をとる人を見ると憧れるし、そうなりたいとも思う。

その人にだって、大変な事や泣きたい事、辞めたくなるほど辛い事だってあるに違いない。だって、なんでも全て思い通りに行くようならそれは逆にやり甲斐がないと思うから。

挑戦ってそんなものでしょ。と思うし、だからこそ凄いなぁと憧れる。

でも、実際に自分がそっちの憧れられる人になるにはどうすれば良いのか一切わからない。


どんな姿の自分になれば自分が満足するのか、描こうとしても未来が描けない。

この間会った4歳児に「大きくなったら何になりたい?」と聞かれて答えが浮かばなかったから「今がその大きくなった時で、こんな風になりたかったとは思ってなかったんだよなぁ。」と答えたら不思議な顔をして立ち去った。


これからどこに行こう。

何をしよう。

どうしよう。


きっと、その答えを探すために昨日から微熱が続いているんだね。

元気だったら身体動かしたり、どこかに出掛けたり、仕事したり、温泉入ったり、集中してご飯を作ったりしてる間に忘れられるはずなのに、もう逃げられない様に、その問題に正面からぶつかるしかない状態にする為に、身体が私を向き合わせようとしているんだね。


こんな事を考えるしかない暇な私を旦那はうんざりした目で見ている。

それを感じるから話しかける事も出来なくて、どんどん気持ちは後ろ向きを繰り返す。そんな私の態度に余計に旦那もイライラする。

悪循環、、、


いっそ、またどこかに出掛けてくれたら良いのに。一緒に居る方が孤独を感じるのって、きつい。

離れていて、たまーにラインで優しい言葉を使った方がよっぽどラクだ。


旦那もなんとかしようとしているのも分かるし、それでもイライラを隠しきれないから余計に傷つく。接するのが怖い。



本当はわかってる。

主人ともっと話したい。もっともっと構って欲しい。

悩んだり落ち込んだりするのは暇だから、って言うけどその通り。

子育てに忙しい時は、そんな事にも気付かないでいた。

気付かない振りが出来ていた。



結局は根っこの所が隙間があるから、上にどれだけ幸せを入れても入れても、その隙間から流れてしまって満たされない。

幸せになる材料なんてたくさんあるのに、探さなくても良いくらいに私の周囲には溢れているのに。


私を大切に思ってくれている息子たち、頼りにしてくれて心配してくれる職場の仲間たち、いつまでも心配をしてくれ、可能な限り褒めてくれる両親や兄弟、隣に住みいつも支えようとしてくれる義両親、話せばすぐに答えてくれる学生時代からの大切な友人達、一緒にやろうと声をかけてくれるスポーツ仲間、同じ美容師に通う慕ってくれる素敵な後輩、遠くにいても思い出すだけで心が温かくなる友人、もう会うことはないかも知れないけど、思い出すだけであの頃の信じ合えていた事を思い出すだけで心が強くなれる思い出。あの頃の私は勇敢だった。欲しいものがはっきりしていた。輪郭がもっと鮮やかだった。


きっと、私が気持ちを切り替えさえすれば全ては上手く行く。だって人から見たら普通に幸せそうに見えるだろうし、その条件は整っている。贅沢な悩みってやつだと言われるはず。生きるか死ぬか、そこまで行かなくても、普通に私より苦しい生活している人なんてもっともっと沢山いる。そんな人から見れば「良いよね〜〜」って言われそう。

だから、人には言えない。

で、1人で悶悶と悪循環の無限ループ。


こんな事書いても誰も喜ばない、わかっているけど自分の心を文章化する事で少しでも自分の気持ちを整理したいと思い書き進めます。


今、夜の予定がキャンセルになった旦那が夕飯を作ってくれている。優しい人だ。素直にありがとう、嬉しい、と言えばすむはずなのに、それが難しい。何度も頑張ろうとして、それでも言えないからそっけない態度で、それを見て旦那が又イライラする。


誰かにこの悪循環の無限ループを断ち切って欲しい。

素直な自分になれる薬があれば買います。誰か分けてください。それが麻薬とかマリファナだったりするんだったら麻薬とに手を出す人の気持ちは分からないでもない。

だって、この辛さから少しでも抜け出せるんでしょ?麻痺するんでしょ?

まぁ、それでも所詮はいっときの事で何の解決にもならないと分かっているから手は出さないけど。


お酒の力でも借りて甘えてみたら良さそう。とか、この際だから心療内科に夫婦で通うとか、一旦別居するとか、とりえず今夜だけホテルとって家から出るとか、一気に具合が悪くなって救急車で運ばれて入院したいなぁ〜とか思っても結局は何もしないだろうな、自分。


だから自分の心を書いてみます。


それを読む人が居るかは分からないけど、誰か、同じように悩み苦しんでる人がいて、少しでもあるある!ってホッとしてくれて、それを私に教えてくれたら、それで救われるかも知れない。

終わりのない話ですみません。

いつか解決する過程も書いていけたらと思います。

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