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好きと嫌い。

作者: 朝日奈 雪蒔

あなたが好き。


あなたが嫌い。




同じような言葉なのに反対で当たり前だけど全然違くて。



嫌いは一瞬なのに



好きは積もるもので



どうして好きは言わないくせに



嫌いって大声で叫ぶの?




って聞いてみた




そしたら


「嫌いの方が好きより簡単だからだよ。」


ってあなたは言った。



嫌いってことに簡単なんて…


「誰だって嫌われるのは怖いよね。でもそれ以上に、好きって認めて大事にしていたのに、突然その人から拒絶されたら怖いでしょう?」



って続けた。


なんとなくわかったような気がした。



みんな弱いんだ。


弱いから嫌うし、好きにもなる。


ただその表現が下手くそな人が多いだけ



素直になれない人が多いだけ。


その人達みんな気づいてる



傷つくことも時には必要なんだ、って。


だから大丈夫。



嫌いも積もっていって、一定の量を超えたら消滅すればいいのに。嫌いも痛いよね。



嫌い。の痛みも、好き。の痛みも


どっちももっていて


人生の道に選択肢が出る度に


どちらかがうずいて。


そうやって生きていくんだねって言ったら


あなたは笑ってた。




永遠なんてないけれどこの気持ちが無くなりませんようにと願うことはいいよね。



ずっと、と期待するのはいいよね。


甘えと痛みと強さと悲しさと数え切れない言葉では言い表せない感情でぐちゃぐちゃになったとしても


私はきっとそれはそれでいいかと笑える。


大丈夫。そう思える。


大丈夫、大丈夫。

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