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「この程度の毒なら」毒殺された令嬢は、二度目の宮廷で微笑む

作者:凪乃
最終エピソード掲載日:2026/04/04
「セラフィーナ嬢、本日より王家の毒見をお願いいたします」

伯爵令嬢セラフィーナは、その日から宮廷毒見師になった。
味覚が鋭い——ただそれだけの理由で、王族の食事を命がけで試す日々。
三年間、一度も毒を通さなかった。
その報酬は——最後の晩餐に仕込まれた毒だった。

目が覚めると、三年前の朝だった。
任命式の朝。まだ、何も始まっていない。

「——今度は、死なない」

前世で三年間に味わった全ての毒を、私は覚えている。
舌に残る痺れも、鼻に抜ける苦みも、杯の底に沈んだ白い粉の正体も。
そして——あの人が「病」で死んだのではなく、殺されたことも。

セラフィーナは再び毒見師の任を受ける。
今度は従順な道具としてではなく、宮廷に潜む黒幕を暴くために。

「……なぜお前は、自ら毒杯を取った」
「さあ。味見が趣味なんです、と言ったら信じますか?」
「信じない。だが——お前を死なせるつもりもない」

差し出された杯に唇をつけ、微笑む。
「……ええ、大丈夫ですわ。この程度の毒なら」

★第1章「毒の記憶」全12話公開中!★
毒の記憶
毒の朝
2026/03/22 19:00
宮廷の棘
2026/03/22 19:00
あの人の横顔
2026/03/22 19:00
薔薇
2026/03/22 19:00
前世の傷痕
2026/03/22 19:00
嘘を暴く舌
2026/03/22 19:00
月下の薬草
2026/03/22 19:00
宰相の仮面
2026/03/22 19:00
毒杯の夜
2026/03/22 19:00
真実の味
2026/03/22 19:00
二度目の涙
2026/03/22 19:00
朝の食卓
2026/03/22 19:00
書簡の影
2026/04/04 19:00
隣国の舌
2026/04/04 19:00
鍵のない扉
2026/04/04 19:00
銀の匙
2026/04/04 19:00
二つの杯
2026/04/04 19:00
概念の味
2026/04/04 19:00
毒師の系譜
2026/04/04 19:00
仮面舞踏会
2026/04/04 19:00
崩れる均衡
2026/04/04 19:00
血と舌
2026/04/04 19:00
真の黒幕
2026/04/04 19:00
三度目の朝
2026/04/04 19:00
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