メイドの日
「星!今日はメイドの日らしいよ!」
「だから、ホタルのためにメイド服を用意した。」
「な、何これ…スカートの丈短すぎない?それに、胸元が何故か空いてるんだけど…」
「お願い!このメイド服をオーダーメイドするために、とあるオールインギャンブラーと闘って勝ったの…!!」
「そ、そこまでしてくれたなら着るけど…星以外には見せないからね?」
「写真!ツーショットも!!」
「もう!しょうがないなぁ…」
私は、ぶつぶつ文句を言いながらもメイド服と一緒に脱衣所へと向かう。彼女は良くも悪くも本能に忠実だ。
スカートの丈が股下まで無かったり、胸の真ん中にハートマークの穴があったり。そもそも服の生地がエッチなネグリジェみたいな薄さだったり、これもうコスプレえっち用なんじゃないかな??べ、別にメイドの日とかじゃなくても、お願いしてくれれば…
何故か脱衣所に透けてる下着まで置かれてて多少顔が引き攣りつつも着替えを済ませ、部屋で待つ彼女の元へと向かう。
「着たけど…これ、本当にメイド服の範囲なのかなぁ…?星のえっち。」
「あ"ぐぅ"ぁ"っ"」
彼女は突然血を吹き倒れ込んだ。
「ちょ、ちょっと!星!?大丈夫!???」
そして、最後の力を振り絞って血のついた人差し指で書き置きを残す。
えっち
「星のバカ!!今日は別々で寝るからね!知らないっ!」
───刺激的すぎる姿は、冥土の土産となったのだった。