星核ハンター★ファミリー(笑)動物ハンター編
「今日はこのゲームをやろう。」
いつもの3人で集まってゲームをしようとすると、銀狼が声を上げる。いつもやるゲームを決めるのは彼女だ。
「どんなゲームなの?」
パッケージを手に取りながら星が疑問を投げかけた。
「動物をモチーフにしたキャラクターで戦う楽しいパーティゲームだよ。」
ふとした疑問が湧いたので私は疑問を投げかける。
「それにしても、銀狼ってパッケージでゲームを買うんだね?ダウンロードならやりたい放題できそうなものなのに。」
「わかってないなぁホタル。ふらっと寄った中古ショップで安いゲームをパケ買いは基本でしょ。」
「そ、そういうものなんだ…」
「2人とも、早く。まず自分のキャラを作るところからみたい。」
星に急かされ自分のキャラを作るべくコントローラーを握る。えーーっと、自分を動物に例えると…か。難しいなー…うーん。他の人ならすぐ思い浮かぶのに、例えば──
「銀狼は狼だよね。」
「ふふん。わかってるじゃん!私は気高き狼!」
「星はなんだろう。わんちゃんかな?」
「わん。ホタル、撫でて。」
「あはははいつの間に犬耳なんて用意したの。かわいーーー、なでなで。」
「わんわん!」
「逆に私自分を動物に例えられないんだよね。2人から見たら何だと思う??」
「「そりゃ、羊でしょ。」」
そ、そうなんだ…!自分じゃ全然気がつかなかった。私、羊かぁ…どの辺が?
「臆病。」
「もふもふ」
「星、おいで。もふもふしていいよ。」
「やったーーー!」
「おいなんで私を無視した!」
ふーーんだ、知らない。どうせ臆病者ですからね!触らぬ星神になんとやらだ!
「私、狼。羊は食べちゃうんだよね。」
「きゃっ。なにするの。」
銀狼が急に押し倒してきた。もふもふしてた星が私の下敷きになる、後ろから抱く感じになっててちょっと嬉しい。でも潰してごめんね…
「ほんとに美味しそう。食べちゃおうかな」
「ちょ、ちょっと…」
あれ?なんかわからないけどドキドキしてきた。銀狼ってこんなにカッコよかったっけ?きゅんとしてる私に後ろから声がかけられた、流石にやりすぎだと止めてくれるのかな。
「2人ともずるい。私も混ぜて。」
「じゃあ一緒にホタルを食べちゃおう。」
「合点。」
「ちょ、ちょっとどこ触って…!きゃあ!そこはダメだって!んっ!」
結局ゲームを始める前にみんなはしゃぎ疲れちゃった。ゲームはまた今度だね。
〜〜はしゃぎ終わった後〜〜
「あらあら、みんな疲れて寝ちゃったみたい。3人とも並んで仲睦まじいわね。」
「……。」
「ち、な、み、に。私を動物に例えると『蜘蛛』『蛇』『お母さん』らしいわよ?動物というには少し難しいけれど…ふふふ。刃ちゃんはなんの動物に例えられたの?」
「……『イャンガルルガ』だそうだ。」