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銀狼の恋心、ホタル知らず。


「ねぇ銀狼。この前星とどんなゲームしてたの?」


「ねぇねぇ銀狼。星とどんなご飯食べてきたの??甘いものとか好きかな?」


最近ホタルの質問攻めがウザい。


「この前ねー。星とお出かけしたときにね?」


のほほんと星との出来事を私に報告してくる。このポンコツお嬢様は私がどんな気持ちで聞いてるかわかってるのかな?


「星がねーー?」


いや、これわかってないね絶対。

はぁ…ホタルはさぁー。星も勿論最高なんだけどさーーー…少しくらい私のこと見てくれてもいいじゃん。ばかっ。


いつからこんな気持ちを抱えていたのかもう覚えてはいないけど、サムは最高にカッコよくてホタルは可愛くてほわほわしてて。でも覚悟決めたときのカッコよさ、凛々しさが大好きで。自分でももう止められないんだよね。


「銀狼!このゲーム一緒にやろ!」

「なになに急に?珍しいじゃん。」


ホタルからゲーム誘ってくるなんて!そう。そうなんだ!ゲームは良いんだよ…!ホタルにも伝わって嬉しい。


「こそこそ練習…ってやつ?上手くなって星をびっくりさせるんだ!!」


…そんなことだろうと思ってたけどさ。

付き合うからには何かご褒美がないとやってられない気分だ。


「じゃあ負けた方が勝った方の言うことを聞く罰ゲーム付きでやろう。」

「ぅえっ!?わ、私めっちゃ不利じゃない!?」

「練習に付き合うんだから少しくらいいいじゃん。それで、やるの?やらないの??」

「…やる。」

「よしっ、交渉成立〜。今から何してもらうか考えておかないと。」

「窮鼠猫噛む!油断してると知らないよ!」


やってやるぞぉーとか気合い入れてるホタルが可愛すぎる。でも流石に負けられないね。よし、私もやる気出てきた。




「で、何か言うことは??」

「か、完膚なきまでに…完全に完璧に私の負けですーー…うぇぇん。」


あれから私が勝つたびにズルい!とかコレ無し!って言い続けて、その全ての要求を受け入れた上で負かした後である。最終的に移動以外禁止されたのに…ホタルが弱すぎる…。ゲーマーとして心配だよ。


「じゃあ罰ゲームなんだけど、覚えてる?」

「は、はい…負けた方が勝った方の言うことを聞く。です…」


どうしようかなー。色々してほしいこと、悪戯心はたくさんあったんだけど…なんか目がうるうるして少しほっぺ膨らませてるホタル見てたら邪な気持ちがフツフツと…


「じゃあ、だ…」


いや待て私!落ち着け、今何を言いかけた!


「だ?」


ホタルも私が言葉を区切ったので可愛らしく首を傾けながら聞き返してくる。言えない…『抱き枕にさせてほしい』なんて…!!

ど、どうしよう。なんて言い訳を…


「…だ、大胆な下着を買ってくること。」

「ええええ!?は、恥ずかしいよ…!」


よし、なんとか軌道修正できた。あとは無理に買わなくてもいいよって保険をかけておけば…


「そりゃ罰ゲームだからね!多少は恥ずかしがってもらわないと!!でも、しょうがないから期限は決めないでおいてあげる。」

「わ、わかった…!罰ゲームだもんね…」


正直ホタルのえっちな下着を見たくないわけじゃないけど、見るのは多分私じゃない。星も大好きだけどちょっと複雑な気分だ。

あーー。もう!…とりあえずゲームのデイリーやるか。


「それじゃ私デイリーするから。また負けたくなったら来てよ。」

「つ、次は善戦するもん!またね、銀狼。ありがと。」




しばらくして、ゲームもある程度やり尽くしたから今日はもう寝るかなーって思ってたら部屋を叩く音がした。


「銀狼。まだ起きてる?」

「入っていいよー。」

「お邪魔しまーす。」


お風呂上がりでほてった肌。お手入れもしたらしく艶のある髪。最近スキンケアとか身だしなみを意識してるらしく湯上がりの彼女は正直襲いたくなるくらい魅力的で、薄手のパジャマが私の目には毒だ…


「今日一緒に寝てもいい?」


ほんっっとうに私がホタルをどんな風に見てるか全然わかってない。襲ってやろうかな…本気で抵抗されたら負けるし悲しくなるからやめておくけど…


「…好きにすれば。」


バットを持ったアライグマ?たぬき?のぬいぐるみを抱えながらベッドに歩いていくホタル。なにあれ可愛い。私も欲しい。

私も手早く寝る支度をしてベッドに潜り込む。すでに中にいたホタルによって私のベッドのはずなのに、匂いとか温かさとか…どこか慣れない空間で横になったような気がした。


「銀狼。」

「…ん、なに?」


ホタルがぬいぐるみを退かしながら言葉をかけてくる。


「…ありがとね。」


ぎゅっ。

ホタルが私を抱き枕にした。顔が胸に埋まる。突然のことに驚く私。好きな人にぎゅってされて嬉しい私。メチャクチャときめいて恥ずかしい私。もしかして罰ゲームで言いかけたことがバレたのかと焦る私。色んな感情が浮かんできてもう爆発しそう!


「…ん。」


私もぎゅっと抱きしめ返す。トクン、トクンと決まったリズムで響くホタルの心音が心地良い。もうちょっと早くなってくれてもいいんだけどなぁ…私の心音は聞かせられないね。

それにしても。私が思ってたよりもホタルは私を見てくれてたみたい。嬉しいなぁ。…多分、罰ゲームで言いかけた本当のことはバレてるよね…もう!ホタル、私のこと好きすぎじゃん。


…これだから嫌いになれないんだよ、ずるい。ワガママ聞いてあげたくなっちゃうじゃん、ずるい。ずるいずるい。




───だいすき。

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