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最近星がベタベタしてくる


「ホタルー。」


むぎゅっ。


「ホタルホタルーー。」


むぎゅむぎゅ。


「ホータールー。」


むぎゅむぎゅむぎゅ。


「わわっ、もう…星?最近どうしたの、すごく甘えん坊さんだね。」

「んーー、なんかすごく甘えたくてホタルを離したくなくて…ごめん。」

「ふふ、嫌じゃないから全然大丈夫なんだけどね?なんならもっとくっついてても良いくらい。」

「そしたら1日中くっついちゃうよ。トイレの中にも一緒に行く。」

「お、お手洗いは流石に離れてほしいかなー?」



そう、最近星が物凄くくっついてくる。今日はまだ見つかっていないので1人なのだが、そんな悩み事を考える。

それはもう私を見つけるたびに抱きついてくるし、一度抱きついたら大体寝るまで離れない。

わ、私としては嬉しいんだけどね!それはそれとしてちょっと心配なの。いつもぼへーーっとしてて、お散歩にいくと目を離した隙に泥だらけになってて、でも前を向いた時カッコいい!そんな普段の星とは全然違うから気になっちゃうんだ…


んーーー、どうしよ。聞いてみちゃおうかな…いやいや、触れてほしくない話題かもしれないし…いやいや、でもでも。


「ホータルっ。」

「せ、せい!?」


急に後ろから抱きつかれた。ちょ、ちょっとタイミングが悪いよぉ…まだどうするか考え中なのに!


「うん、私。どうしたの?悩んでるみたいだったけど。」

「え、えーーーっと…」

「聞かせて。力になるよ。」


ふぇぇ…星がすっごくグイグイくる素敵…。今みたいに最近グイグイ来るし顔近いし私の心臓が持たないよぉぉ…

彼女を見てると誤魔化すのはよくないって思えてきた…素直に、聞いてみるしかないかな。


「え、えっとね。最近星って甘えん坊さんじゃない?」

「うん。ホタルに甘えることを生活の基盤にしてる。」

「!?そ、それは一旦置いといて!どんな心境の変化というか…なにかキッカケとかあったのかなぁ〜って。」

「そんなこと悩んでたの?簡単だよ。」

「そうなの?すっごく悩んでたんだけど。」

「うん。私ね?最近、ホタルのこと大好きなんだって自覚したんだ。」


な、なにそれ!両想い!?えっとえっと、お赤飯用意しなきゃ??????

しかし、喜んでいる私は見逃していた。淡々と語る彼女から得体の知れない不気味さが溢れていたことに…


「だから、ずっとホタルのこと考えてるしホタルと何しようか考えてるしホタルを探してるんだよね。」


あ、あれ?星さん…?

気がついた時にはもう遅い。


「ホタルが誰かと楽しそうに話してるの想像したらお腹の奥がグツグツ煮えてきて心の奥からドロドロしたものが溢れてきちゃって。」


目、目が…こわい、よ…?

彼女が私を押して小部屋に入る。体に力が入らなくてされるがままだ。


「だから、ホタルを私だけのものにしちゃおうって決めたんだ。」


ガチャッ。

彼女が後ろ手に扉の鍵を閉める。私の逃げ道を塞ぐ。瞳は私から逸らさない。薄く微笑みながら私を強く抱きしめる。


「これ、ホタルのために用意したんだ。つけてくれるよね?」

「手錠…?」


カチャ、カチャン。彼女は私に許可を取る前に左手に手錠をかけてきた。


「うん。これで離れられないよ。」


そしてもう片方を彼女の右手に。この様子だと鍵は宇宙旅行を楽しんでいることだろう。強引な手段を取らないのであれば私たちは物理的にもう離れられない。




「沢山、たっっくさん愛し合おうね、ホタル。」




────それは燃えるような…燃え焦げ焼き尽くし焦土になるような、そんな想い。深みにハマれば堕ちていくしかない、そんな道。

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