ダンジョン10層
ダンジョンで次々と10層到達が実現されている。
それと同時に不思議な現象も起こった。
到達者の肉体的能力向上と【 魔法 】である。
肉体的能力向上はおおよそ1割の筋力と持久力の向上が見られた。
この数値は平均である。
研究者たちの分析で以下の傾向が見られると報告が上がった。
1.9階層の主を攻撃しないと倒したメンバーに入っていても10階層に
入れない。
これは連れて行ってもらうだけでは10階層へ入れない事になる。
研究者も何らかの攻撃をしないと10階層へ入れない。
ただ小石を投げて命中すれば攻撃扱いになる。
戦闘力の低い者には救いでもあった。
2.肉体的能力向上は多く攻撃した者が極端に向上する事もない。
平均値よりもやや増えるだけである。
おこぼれでとどめを刺した者も、特別に増える事はない。
これならチーム内で揉める事も少ないと考えられた。
3.魔法
魔法とは非常識な現象を起こす方法である。
一例として
火の玉を出現させ投げる。
等がある。
理論は当然不明であり、これもダンジョンの意思が関連しているとしか
思えない。
魔法を使えるようになるにはドロップから魔法玉を得る必要がある。
この魔法玉の持つ魔法はランダムである。
魔法玉は全て同じ外観であり内容は全くわからない。
4.現在判明している魔法の種類
火の玉を手のひらに出現させて投げる。威力は個人により違いがあり、
強力な者は一撃でゴブリン程度なら一撃で倒すことが出来る。
水玉を手のひらに出現させて投げる。威力は個人により違いがあるが、
火の玉と違い一撃でゴブリン倒すことが出来ない。
それよりも、探索中に水を出す便利使いにされている。
土の塊を手のひらに出現させて投げる。威力は個人により違いがあり、
強力な者は一撃でゴブリン程度なら一撃で倒すことが出来る。
風の渦を手のひらに出現させて投げる。威力は個人により違いがあり、
強力な者は一撃でゴブリン程度なら一撃で倒すことが出来る。
5.判明している魔法だが現時点での威力であり、
各魔法とも将来進化する可能性が有るのではという憶測が立てられている。
6.魔法はダンジョン内専用でありダンジョン外で発現させることが出来ない。
これは治安上も好ましいことであり、ダンジョンの意思を感じさせる。
ここまで12話です。
以降の更新は不定期です。