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扉を開けるとそこには頬が幾分上気した有北がいた。
どうした、熱いのか?
「う、うん、そうみたい」
そうか、じゃああそこの首長室で少し休んでいくか?涼しいだろうし。
「ううん、いいわ。帰りましょう」
そうか、じゃあゆっくりと階段でも下りながら――
「私、もう一度空からこの街の景色を見たいわ」
はぁ?もう気疲れしていてやりたくないんだが。
「うるさい。いつもかまってくれないんだからこれくらいいいでしょ」
お前なぁ、かまってくれないって……
「なに、だめ?」
……まあいいが。
俺は手を差し出す。すると、有北は首に腕を回してきた。
何の真似だ。
「お姫様抱っこしなさい。じゃないと景色が見えないじゃない」
俺は正気かと思って有北の顔を見る。そこには赤らめた頬を俯かせている有北の姿があった。そんな乙女の姿をされちゃ断るものも断れない。俺は有北をお姫様抱っこすると、首長室を開けた。
「お!お熱いねぇ」
首長が冷やかしてくる。
いやいやそういうもんじゃないんで。有北が街の景色をどうしても見たいっていうから仕方なく、なあ?有北。
そこには顔を赤く染め上げた有北がいた。
多分こいつも気疲れかなんかで変になっちまっているんだろ。俺は気にせず金髪頭が出て行ったところへと歩を進める。そして出ようとしたその時、首長がこんなことを言ってきた。
「レンジャー君、君ももう高校生なわけだ。だから私としては青春の一つや二つ、許されると思うけれどね」
……だから違うって言っているでしょうが。俺は内心そう思いながらも、首長の一貫した態度に辟易し口を噤むと、夜の街並みへと歩を進めた。
正直言って恋愛は得意です。なぜなら僕の内にある欲望を書き記せば何となく良いものはできるので。性欲なんて三大欲求の一つでしょう。ですが、僕は想像力が足りないので長くはかけない。何か想像力を鍛える方法を誰か教えてくれないでしょうか。




