表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の能力者に平穏など訪れない  作者: 世界一の能力者のゴーストライター
22/34

19

やっぱり機関の方へ向かっているか。

俺は心の内で舌打ちした。目の前にいる奴は機関のビルに突撃した。刹那、爆発が起こる。俺もそれに続いて中に入る。浮遊状態を解くと、有北にこう呼びかけた。

おい、もういいぞ。

「……あ、そう」

有北は憮然と離れた。

あいつはこの中だ。

「そう」

……お前、ちょっと不機嫌じゃないか?

「……違うわ。多分」

……まあいい。行くぞ。

「……分かったわ」

俺たちはとりあえず上へ走った。なぜなら上には機関のお偉いさんがいるからだ。すると、どうやらあいつの狙いは思った通りで、上から爆発音がする。俺はそれを聞くと、足をさっきよりも速く回転させて、3段飛ばしで階段を上った。そして首長室に着くや否や扉を蹴破ると、そこには先ほどの金髪頭がいた。首長はにやにやしながら彼と対峙している。

「やあレンジャー君、今私は賊に殺されるところだったよ」

何もかもを見透かしているような眼をした首長、これが初めての対面なのだが、そんないけ好かない野郎は無視して俺は金髪頭の方を向いた。

「ああレンジャー君、彼が誰だか気になっているのかな。彼はあれだよ。タッチャー君だよ」

タッチャー?

「ああ、君の次に強い、ね」

「ああ?お前がレンジャーだと?ふざけるな!こんな腑抜けたやつがレンジャーなわけ!――」

「わかるよタッチャー君。君の思いも、あこがれも。君の母親はレンジャー君に救われた。レンジャー君が傲慢な二つ名を殺してくれたから救われた。そこからあこがれを持つのはなにも不思議なことではない」

「ちっ、てめぇ!どこまで知っていやがる!」

すると金髪男は空をつかむしぐさをすると、それを首長に投げた。俺は嫌な予感がして首長の前に能力を行使する。

ガキン!

硬いもの同士が高速で当たったような音がした。

「ああ?てめぇ、何をした!」

金髪男は俺の方を向く。

なに、そいつは確かにいけ好かない野郎だがまだ死なれちゃ困るんでな。

「ふっ、らしいよタッチャー君。君の好きな、いや、好きだったレンジャー君は機関側のようだ」

首長が金髪頭に意地の悪い笑みを見せる。刹那、金髪頭が大笑いした。数秒間、その笑い声が室内を満たす。

「……見たぜ、あの番組、あの記者会見」

金髪頭が呟くように言う。

「非能力者も一緒に暮らせる世界の方が楽しい。ああそうだ。俺の母親だって非能力者だった。だが、家庭は笑顔があふれるほど楽しかった。だけどな、まさかあんたが機関に属するとはな!能力者の権利を拡張し続ける機関に!」

……それは本当か?

俺は首長に問う。

「ああ、昔はね。そりゃあ昔はそうだったさ。何せ能力者に媚を打っておけば間違いなかったのだから。だけどね、レンジャー君、君が二つ名になって時代は変わった。能力者だって一人の人間であるってのがわかったんだよ。まあ二つ名は強大だ。だけれどね、私たちはそれに対抗する機関を作った。作れてしまった。それが、対異能力者警察だよ」

と言っているが?

「いいや、こいつは非能力者、弱能力者のことなど何もわかっちゃいないさ。なにせ、こいつも二つ名の一人なんだからな!」

……本当か?

「……やれやれ、その情報をどこで知ったのやら。ああそうだよ。私は二つ名の一人、エレクターだ。最近の枠組みは確かRICPTSEリクプトゼだったから、最後の一人になるんだけれどね」

「な?なぁ、だからレンジャーさんよ、俺と組まねぇか?俺と組んでこの組織をぶっ潰さねぇか?」

後ろで階段を上りきる音がした。

ああ金髪頭、お前の考えってのも優れているだろう。機関は歴史的に能力者に媚を売ってきた。だからその悪弊を絶つ。それもいいだろう。だがな、金髪頭よ。俺は機関に入りたくってここにいるんじゃない。仲間と一緒に居たいからここにいるんだ。俺もお前のような格好のころは一人がいいと思っていたさ。だがな、金髪頭よ。仲間ってのもいいもんだぞ。第一に一人で食うメルティキッスより二人で食うメルティキッスの方がうまい。どうだ、お前も仲間を持ってみたらどうだ。

「……ああそうか。変わっちまったんだな。あんたは」

人間変わるもんさ。

「失望したぜ」

タッチャーはそう告げると窓を蹴破り、空の彼方へ消えた。残された俺と首長の間には沈黙が流れた。

「で、レンジャー君よ。彼はこの後どうなると思う?」

さあ、どうでしょうね。ただ、俺としては彼に仲間の良さを気付いてほしいと思いますけれど。

「そうか、あんなだった君がここまで心酔するほど仲間とはよいものなのか。ぜひ、僕も持ってみたいね」

あんたはいっぱいいるじゃありませんか。

「さあ、どうだろうね。そこらへんもすでに気づいたんではないかな?人類最強の能力、人類最高の知能を併せ持ったレンジャー君」

……その呼び名はやめてくださいよ。むず痒くなる。


多分こういうところが拙速なんだろうなぁ。ここがもっと心躍るように書けないと書籍化なんてできないでしょう。ちょうど、僕の大学は小説に強いところなのでその授業を来年受けたいと思います。なぜ今年じゃないかと言うと、今年は単位を取ることに専念したいからです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ