1ページ目:お客様、ご理解ください①
著者である、僕は日々書店で働いております。愛称は雅くん。そんな僕のクスッとするようなエピソードを綴っていきます。
初っ端からアレですが、日々書店で働いていて思うことそれは…お客様は神様ではござぃやせぇぇん!ということ。
なんとも理不尽で自分勝手な方が多いこと多いこと。
では、さっそく書店以外でも多々見受けられるこのようなお客様をご紹介。
レジカウンターでお客様の対応をしていると、よくいらっしゃるのがこういった方。
お昼休み時、目の前の若い女性の商品をお会計中視線をカウンター入り口に向けると、レジに応援スタッフを召喚しなければならないほどのかなりの列。
並んでいる後方の方は列が進まずイライラしている様子。中には昼休みに来ているサラリーマンなのか、待ちきれずに列から離れ購入せずに退店。(申し訳ありません。)
そんな長蛇の列もお構い無しに出口付近にマダムが一人。僕は敢えて視線を合わせず目の端に捉える。
心の中では、(あぁ来たよ、来た来た。)
僕が接客中にも関わらず、マダムは「ねぇ、ちょっとちょっと、聞きたいんだけど!」
僕、「恐れ入りますお客様、お問い合わせもご順番でお伺いしております。あちらの入口にお並びいただき少々お待ちくださいませ。」
と、あの長蛇の列を見よ!と手を伸ばす。
が、マダムはなんのその。
「違うのよ〜買うんじゃないの!この本の場所を聞きたいだけなの。ちょこっと教えてくれるだけでいいから!」
(………いやね〜そのちょこっとを教えるのにね、在庫見て〜棚の場所確認して〜で調べるのにちょこっとですまないんじゃ、ワレェぇ!!)
という気持ちを抑えつつ、同じ言葉を復唱する。
「何よ〜ちょこっと場所教えることもできないの?不親切ねぇ‥」
(かっちーーーん。なんだよ、このちょこっと婦人)
「あちらの(手で示しつつ)文芸書の売り場にございます。」(アルカイックスマイル)
「あちらって、どちらよ〜?場所、わからないわ。案内してくださらない?」
(へいへいへーい!ちょこっとって言うたやろがーーい!そもそも僕はこちらの目の前の方を対応中なのだが!しかもあーた、そこは入口じゃなく、出口じゃーい!この間かなりお待たせしているのだが!)
そんなちょこっと婦人とのやりとりに僕が接客していた若いオネーサンが我慢の限界に達したのか、強烈な一喝。
「オバサン!私が今、会計中なんだから、列に並びなよ!!」
(……ww)
ちょこっと婦人開いた口が塞がらず戦慄きながら足早に退店。
僕、スッキリ。オネーサンもスッキリ。
レジにいたスタッフも、満場一致のスッキリ。
オネーサン、ありがとう!そしてありがとう!!
お客様、お問い合わせもすぐ済むものとそうでないものがあるのです。そしてレジにはきちんと入口に並びましょう?そして、入口から出るのではなく、出口から出ましょういい大人なのだから。
さて、お次のページはそんな入り口出口のエピソード。
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