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我々は何も知らないのか
私はサチ。23歳大学生、独身。
私の両親は私が幼い頃に交通事故で亡くしている。
その後は父方の祖父母に預けられた。
祖父母は優しく「辛かったね」、「もう大丈夫だよ」と
声をかけてくれた。16年間祖父母の家に住み、その後、高校に入学と同時に一人暮らしを始めた。祖父母は私に仕送りをしてくれた。
ある日、私のもとに一通の手紙が届いた。
それは今は亡き母の妹(私の叔母)からであった。
内容は1週間だけ従兄弟のミチタカが泊まってくれるとのことだった。私は嬉しかった。理由はミチタカのことを異性として好意を抱いていたからである。
私の家にミチタカが来てくれた。
ミチタカ「ようサチ、元気そうで何よりだ」
私「ミッチーも元気そうだね」
私「家事は私がするから」
ミチタカ「おう。よろしくな」
大好きなミッチーと二人っきり。
二人暮らしを始めて一日目
ミッチーは講師をしている。私は学校にいた。
私が帰ろうとしたその時、一本の電話が入った...