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最期のデート
2001年に生を受けてもう20年が経つ。
私は社会不適合者。高校を卒業してアルバイトで生きていたが適応障害になり辞め、現在ニート。アニメを見て1日が終わる。やる気なんて微塵もなくて日々堕落した生活をしている。
二次元に恋焦がれて、異世界に憧れて、自分でもろくでもないと思う。
でも死ぬ勇気も無いしそれなりに毎日が楽しいと思ってしまう自分も嫌になる。
でもこんな前向きなのかは高校生の時から付き合ってる彼氏がいて将来的に養ってもらうつもりで生きてるからだと思う。最低。
彼氏と付き合って2年目。
こんな私のために彼氏は予定を立ててくれる。本当に心の支えだ。
「おはよう、今日もよろしくね」
彼の車に乗り、今日も目的の場所に向かう。
「どうしたんだろう」
目の前には酷い渋滞の道路。いつもはこんな事ないのに。
「引き返そうか」
ハンドルに手をかけUターンしようとした。
ドンッ
私の記憶はここで終わった。