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秋の桜子詩集

あいあい傘の下、水たまりに映る青い色

作者: 秋の桜子

どきどきするの、どうしよう


傘を持つ手が震えてる


ザァァァァと 地面を叩く雨


貴方は、私の傍らで


雨脚太く見える


ねず色空を仰ぎ見る



どきどきするの、どうしよう



時間が無いのか、スマホを取り出し


時間の確認 それが目の端に入る


駆けていく?駆けていく?


この雨の中、走って行くの?


空から太い雨、叩きつけられ跳ねる飛沫 


頭をひとふりしている


意を決している




どきどきするの、どうしよう





傘を持つ手が震えてる


でも、でも、神様、神様


力を、勇気を………!目を閉じた。


パッン!バッ!


音が弾けた、赤い色が花開く



あの、バス停迄、同じクラスの、よしみでどうぞ!



開いたそれを、差し出した。


豆鉄砲を食らわした、イチにのさん、


数秒数えたその後で


おわ!ありがと、と持ち手を握る、


入らせて、助かると笑顔が応えた




どきどきするの、どうしよう。




バス停迄の僅かな距離を


二人で進む、歩幅を合わせて


二人で進む、話しながら


二人で俯く 水たまり


目に入る 時の終わり


ポツポツ 波紋 映る空


切れる雲 白い雲 青い空


白い光 立ち上がる熱気 


鳴きだす小鳥に蝉の声



もう少し、もう少し



もう少しだけ………



二人で、歩きたい


赤い色の あいあい傘。












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