ラーメンまじっく
来たぜ、ラーメン屋
「腹減ったー、なんにする?」
そっちは?
「豚骨一択っしょ」
ならば俺はとっておきだ
「とっておき?」
メンカタカラメヤサイダ……
「待てお前、それはやめとけ。現実とフィクションを混ぜちゃあかん」
止めるな友よ、あのゲームの一ファンとして俺は挑戦しなければいけないのだ
「お前どちらかと言うと少食な方だろ、絶対残すことになるから勿体ない。やめとけ」
……むぅ、そこまで言うなら仕方がない。味玉にする
「あいよ。すみませーん、豚骨と味玉お願いしまーす」
…………
………………
うまい
「だな。初めて来たけどなかなか……」
ズズズッ
「すいません、替え玉一つ固めで」
ズズズッ
「…………」
ズズズッ
「あ、もう一つ替え玉お願いします。普通で」
ズズズッ
「お前のラーメン減ってる?」
…………驚いたか?これぞラーメンまじっく!
俺だけの必殺奥義だ
「どこに「必殺」要素があんだよ」
フッ、そんな説明してほしそうに見つめないでくれ
「見つめてるんじゃなくて呆れてるんだけどな」
説明しよう!
「唐突ぅ……」
昔から「よく噛むと健康に良い」と両親に言われ、教え通りよく噛むようにしていた俺は細かくしとかないと飲み込めない体質になっていた!
それはラーメンでも変わらず時間がかかってしまうことを意味する
しかしここで一つの奇跡が起きた
俺の食べる速さとラーメンの伸びる早さがほぼ同じだったのだ!
ゆえに、俺がラーメンを食べている時、傍から見ると一向に減らない魔法のラーメンのように見えるのだ!
これぞラーメンまじっく!
どうだ羨ましいだろう!
「……ズズッ、んく……ご馳走様でした」
…………おや?




