一触即発
皆さまお久しぶりです。
最近Twitterの方で『禍芝居』というものを書き出しました。その禍芝居のおかげかやっとネタが浮かんだので投稿しておきます。
遅くていつもすいません
醒羅が神子のそばで眠っているとその部屋に二人を見る人影があった。屠自古に連絡を受けて急いで飛んできたヤマメとさとりである。
「…醒羅ちゃん…良かった…」
「心も安定しています。今すぐ連れて帰ることもないでしょう。それに…神子も神子で敵が来た時の戦略を上手く練って霊夢に相談していたようですし。」
さとりがそう言って落ち着いた様子でお茶を飲みながら近くにある蝋燭の火を見ていた。
「さとり?どうしたの。龍夜でも来た?」
「えぇ。どうやら…人里の一部で変な読み物が流行っているそうね。」
ヤマメは訳が分からない、と言った様子で首を傾げた。さとりはお茶を少し飲むと口を開く。
「龍夜。その読み物一冊買ってきてくれないかしら?」
さとりがそうつぶやくともう買っていたのか炎の中から一冊の本が放られる。
「読み物一つで龍夜があそこまで怒るなんて…どんな酷い本なのかしら。」
その本は綺麗に装丁された本でタイトルは『闇に迫る』とだけ刻まれている。さとりが最初のページを開くとそこにはなぜか醒羅のプロフィールが事細かに記載されていた。
「…名前に性別、身長体重スリーサイズ交際歴病歴…これは酷いわね…プライバシーなんてないような扱いじゃない…」
「酷い…どうやって用意したんだって思ってしまうような酷い写真もあるよ!?」
ヤマメはその本を床に叩きつけながら困惑している様子でわなわなと肩を震わせていた。それを龍夜が宥めながら報告を続ける
『一応慧音さんには連絡を入れてて本の回収に向かってるよ。1日と持たずに全部回収されると思う。』
「…えぇ、わかったわ。ありがとう。龍夜。」
『お安い御用さ。』
龍夜がそう言い残して消えるとすぐに紫が現れる。
「…龍夜から聞いてるわ。出版した奴の素性を調べてみたのだけれど…情報が足りなさすぎるわ…」
「…売った人も出版者の顔を見ていない…と。」
さとりの問いに申し訳なさそうに目を瞑って頷く。
「えぇ。随分しっかりと顔を隠していたようで殆どが“背の高い人”、“変な格好の人”、としか認識できていなかったわ。」
「なるほど…」
さとりは頭を押さえると小さくため息をつく、そして紫も苛ついているのか大妖怪ならではの威圧感が場を包んでいた。
「…紫。申し訳ないけれど貴方が最近連れてきた付喪神にアポ取れるかしら?もしかしたら戦争に発展する可能性があるからなるべく多くの人を引き入れたいの。」
さとりが決意を固めて紫に向き直ると紫も体勢を戻す。
「…カシオスのことね?」
「ええ。」
「…………交渉してみるわ。」
紫は少し間を開きながらも頷く。少し間があったのは紫が少し前に大きな頼み事をしておりその頼み事のこともあって断られるのではという懸念があったのが多いのだろうがさとりはそれを承知の上で頭を下げた。
「…………で、おれに戦争に参加してほしい…と。」
「えぇ。醒羅という子のためにもね。」
紫はさとり達と別れた後、すぐにカシオスの家を訪ねていた。もちろんさとりとの約束のためである。
「…ふむ。まぁ戦争に参加するのは別に問題ない。」
「っ…!!!ありがとう!!!」
カシオスが頷くと紫は明るい表情を浮かべる。しかしカシオスはそんな紫の正面に人差し指を立てて制する。
「しかし、条件がある。」
「条件…?」
「あぁ。」
今回はまたカシオスが出てきました。
次回の投稿は分かりませんがもしかしたら近いうちに死損譚も上がるかもです




