狂信者
今回もやってまいりました東方心傷記‼︎
それではスタート!
「…………かもしれませんね。お父さんは意外としぶといところありますから。でも…いいんです。今は今を楽しみます。外の世界の人たちにも邪魔されず、ゆっくりと過ごせる時間を。マスコミの方々はその内外の世界に放り出されるそうです。そうなればこっちの勝ちですよ。」
「…………そうかい。ならいいんだ。」
二人でそんな話をしていると醒邏達の正面に竜巻が起こる。その竜巻はゆっくりと萎み、醒邏達の前に人の姿を現した。
「…………誰だ貴様っ…」
「おやおやぁ…豊聡耳神子様ともあろうお方がただの人間相手に殺気立つとは…いけません、常に心をおちつけましょう?」
「おちつけられるものか…こっちには醒邏がいる。守らなければならないのだ。」
その青年は、手に分厚い本を持ち、まさに教祖と言わんばかりの格好であった。
「神子さんのことを知っている…そしてその教祖のような格好…そしてその話口調…お父さんの部下ですね?」
醒邏が震えながら呟くと青年は心地良さそうに目を細め、笑う。
「ハハハッ…ははははははははっ…‼︎さすがだよ醒邏さん!杏雅様の血を引くだけはある…だが…所詮は“失敗作”、杏雅様の寵愛から逃げるとは誠に愚かだ…………我が名は『クトゥル・ハーヴェネスト』、杏雅様を崇める者だァ…♪」
クトゥルが本を勢いよく開くと本が光を放つ。
「まずは邪魔者を消そうか…」
そう言って指を鳴らした瞬間、神子は何かに押し潰されるように地に這いつくばる。
「っ!?」
このあと、神子はクトゥルの狂ったような笑い声を最後に気を失った。




