月の剣士と紅魔の剣士
「…………」
依姫は刀を握りなおし、正面に着地してくるロケットを見据えていた。
(…果たして…強くなっているのでしょうか…大丈夫…前回は勝てました…何も強くなったのは彼女達だけではない…)
「あら、御大層なお出迎えじゃない。今回は負けないわよ。」
「貴女達のみが強くなったと思わないことです。私も以前より鍛錬を積んでいますから。」
「まぁ…彼の前ではきっと………無意味に等しいかもしれないわね…」
依姫は辺りを警戒しながら刀を構えた。すると正面のロケットから弾丸が放たれ、足元を掠った。
「っ!?」
「あ…………ごめん外した。」
そこには拳銃を手にした継夜がいた。恐らく依姫が足を咄嗟にずらしていなければ足を弾丸に貫かれていたレベルの精度だろう。
「…………しかしマグレでしょう。次からは掠りもさせません。」
「…残念ね。これだけじゃないのよ。」
「スペルカード…【炎神『火之迦具土神』】ッ!」
「なっ!?」
依姫は驚きながらもなんとかその斬撃を避けた。しかし後ろからもとてつもない殺気を感じ、そこから後ろへ避けられず、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
(おかしい…この三人…言葉に出さずに統率が取れている…まさか…念話…?)
継音がまずナイフで斬りかかり、弥勒が背後から刀を振り抜き、継夜が間を縫って狙撃する連携のとれた攻撃が続いた。
時々咲夜も攻撃を入れてくるので依姫は苦戦を強いられた。




