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虐待の末の虚無
禍月「今回は霊夢がとても醒邏を精神的に支えます。どうぞご覧くださいませ。」
「私の父親を殺した。…………自らの怨念のままに…何度も何度も包丁で…刺して…血が…血がっ…」
「…………もう言わなくていいわ。虐待されてたのね…可哀想に…」
霊夢は自らの手を見ながら虚ろに父親を殺した時の話をする醒邏を抱きしめて静止した。そうでもしなければ持っていた包丁で自殺しかけない、と思い優しく労わりの言葉をかける。
「私は誰が父親で…とかは聞かないわ。ここにいる事伝えるべきはさとり達だけ?他にいる?」
「…神子さん達にも…行き先言わずに出てきちゃったので…包丁も…盗んじゃったから…洗って返さないと…」
「…今日はうちにいなさい。さとり達には龍夜に頼んで伝えておくから。」
醒邏が寝静まった後、霊夢は龍夜に頼んで醒邏が今博麗神社にいる事を伝えた。父親を殺した件はまぁ自分から話すだろうと思い、あえて言わなかった。
禍月「今回チルノの保護者と刀の付喪神出す予定でしたがもうしばらくお待ちくださいませ。」