再臨『狂狼異変』の前兆
禍「ふぅ…なんとか異変にこじつけた…」
咲「頑張ってね。」
禍「それではスタート!」
「チッ……役にたたねぇな…」
この異変の首謀者、十六夜 境夜は舌打ちをしながらもう一人の助っ人である人物の元へ向かった。
しばらく歩くと秘境の地に一つの小屋があった。扉の上に看板があり、《狐の異変屋》と墨で書かれている。境夜はその扉をノックもなしに荒々しく、思い切り開けた。
「おい、狐。いるか。」
「おいおい…狐はないでしょう狐は…」
その小屋の中の囲炉裏の直ぐ側に居たのは一人の妖狐、新堂 神風だった。過去に幻想郷で『狂狼異変』と呼ばれる異変を起こした人物である。
「神風、あんたが使ってた狂狼を出してやるから協力しろ。」
「えぇ…滅茶苦茶だろあんたの能力…」
神風はジト目で囲炉裏に刺さっていた鮎を取れば境夜に投げて渡した。
「それが俺の能力だ。」
「まぁ…条件がある。」
「なんだ?」
神風は至って真面目な顔して鮎を頬張ってから口を開いた。
「八雲 藍とやら「それ以上言うな、子供の教育に悪い」………悪役が子供の教育のこと考えてどうすんの…」
何故か子供の教育を気にかける境夜はあらかた言わなくてもわかる神風の要求を把握して一つの本を手に取る。するとそこから神風からしたら見覚えのある狼が現れた。
「…さぁて…『狂狼異変』の再臨だ♪さっさと終わらせて八雲 藍とや「だからそれ以上言うな、子供の教育に悪い。」…かっこよく決めようと思ったのに…」
幻想郷の住人は『狂狼異変』が再び起こるとは知る由も無かった…
禍「それでは皆さん、see you next time!」