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紅魔館の神遣い
禍「いよいよこの小説の主となる継音の役職が決まります!」
慧「東方心傷記、スタート!」
「あ……」
「“夢の中のお兄さん”とは…我の事か?」
十六夜継音の第2人格、『弥勒』は腰の日本刀を鞘ごと抜いて床に置いてあぐらをかいた。
「そうそう!こんな姿だったよ!確かお姉さまの用心棒だって言ってた!」
「…………予知夢…やもしれんな。」
「弥勒。」
弥勒が思考を巡らせているとレミリアが口を開いた。その表情は真剣そのものだった。
「貴方、分身できる?」
「…いくらでも。」
弥勒はそう言うと二人の分身を作った。すると片方は継音の姿に変わり、もう一人は白シャツに黒のベスト、黒いズボンを履いた灰色の髪の青年が立っていた。
「継夜。僕ら三人格の中で交渉なら僕にお任せだよ〜♪一応三人の中で融通が利く性格だから。」
その後に継音は『紅魔館執事長』、弥勒は『紅魔館用心棒』、継夜は『パチュリー直属使用人』の役職をレミリアから与えられた。そして咲夜は主にレミリアを、継音はフランに付く事になった。
禍「次回は地霊伝に戻ります。それでは皆さん、see you next time!!!」