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天使と死神がささやく

いつの頃からか、天使と死神が私の肩で囁きあう


天の国はよいところだ

いや死の国は静かなる地だ


私が起きてから寝るまで、睦み事の様にいっそ楽しそうに

いっそ甘美に


喜びこそ、我が命

いや哀しみこそ、人生の深み


私が悩み足を止めればこれ幸いと声は大きく、私を引っ張り誘惑する


さぁ高らかなるラッパの先へ

いざ、静かなる地の底へ


生くるは死ぬための道順

死ぬるは生くるの遥かな先行き


甘く甘く、どこまでも二対は甘くささやく



どちらも行き先は同じではないのかと問えば、どちらも沈黙で応える


今、私に大事なのは


どちらにも耳傾けず

どちらにも心傾けず


たゆまなく行かん我が道を


二対はそっと優しく笑う。

初めて二対はふわりと笑いて去りて、いずこかへ


いつかは会おう。

だが、まだその時ではない。


その時は

近しき隣人として、二対よ

再びまみえん。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 相反する感情、価値観が常に両肩にいます。どちらも両極端で、中庸でいようする自分を揺さぶります。 天使と「悪魔」ではなく、「死神」とあるので、「私」の道を求める姿を一層強く感じました。 喜…
[良い点] 生と死の並び、関係性がうまく描けていると思います。 生と死は両方必要なものでお互いが引き立て役。 最近の事件を思うと、両方の重さを感じます。 [一言] 読ませていただきありがとうございます…
[良い点] 不思議な詩ですね。死か……。
2017/11/11 10:21 退会済み
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