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エピローグ:犬猿の仲

誤字が多いですが、あまり気にせず読んで頂きたいです。今回は、セリフが多いです。

エピローグ


「居るのよねー。食べても太らない人って」とルナは呟いた。

すっかり元気になったランドは、ガツガツとご飯を食べている。

折角なので、ソフィアもご飯を平らげていた。

「やっぱ、兄妹ね。食べ方もそっくりだわ」とルナは言う。

ランドが元気になり、いつもの調子を取り戻したルナ。

しかし、1人だけ調子が戻らない娘がいた。

プリムは、顔を真っ赤にしてうつ向いていた。

弾みとは言え、人前であんな事をするとは…。恥ずかしくて、顔から火が出る1歩手前だった。

「でも、良かったわ!ランドが元気になって!心配してたのに、気付いたら部屋でラブシーンしてるんだもん!」とルナはプリムの方を見た。

「ランドが起きてくれて良かったわ!もう、2度とランドに会えないかと思ってたのに…本当に良かった」とルナは安心している。

ランドとソフィアは、最後にスープを飲み干すと一息ついた。

2人とも満足そうな顔をしている。

プリムは未だに、ドキドキしていて顔を上げない。

「はぁ〜美味しかった…久しぶりのご飯、ありがとうございました」ソフィアはペコリと頭を下げた。

ソフィアは獣人化をして人間の姿になっていた。

「兄にも会えたし、すっかり元気になったので、森に帰れます」とソフィアはルナを見ながら言う。

「兄さん…私と一緒に森へ帰りましょ?」今度はランドの方を向き聞いた。

えっ…?彼女は何をいっているのだろう。とプリムは思った。

折角、人間の世界で人間と言うものを知り人間を信じれる者になった。

それなのに、また野生に戻れと?

「兄さんは、人間の世界にいるといつかは死んじゃうかも…。もう、人間と会わない様に森の奥へと帰りましょ!」ソフィアはランドを見ながら言う。

「ちょっと待って!な…何で?いや…何でかは今言ってたけど、何で?」プリムは聞いた。

突然の事だったので、プリム自信も何を言っているのか分からなかった。

「今、言った通りです。このまま兄は、人間の世界に居たらいつかは死にます!今みたいに、意識が戻らない時とか…そんな事にならない為には、私と一緒に森に帰って2人で一緒に暮らして、私がいつも一緒に居れば兄さんが怪我をしても治せるし、私が怪我をしても治せる!2人の兄妹は、いつまでも仲良く暮らせるの!」とソフィアは力説を話す。

2人で…?仲良く…?それは、私と別れろと…?

そもそも最初から付き合って無いが。

「それは駄目!絶対に駄目!何?2人で暮らすって!そんなの絶っっっっ対に駄目だからね!」プリムが叫ぶ。

「じゃあ、プリムさんは兄さんが死んじゃってもよいの?」

プリムは12のダメージを受けた。

「そもそも、プリムさんが決める権利はあるの?」

プリムは51のダメージを受けた。

プリムの攻撃。

「そっちだって決める権利は無いハズよ!」

「私達、血は繋がって無いけど兄妹だもん!」

プリムの攻撃は外れた。

「別に付き合ってるとかじゃ無いんでしょ?コレはウチらの問題じゃん!部外者は入って来ないで下さい」

会心の一撃。

「ぶ…部外者って!私だって、何かと止める権利くらいあるハズよ!」

プリムは辺りを気にせず叫ぶ。


「修羅場ね…」とルナは呟く。

「修羅場って何?」とランドはルナに聞いた。

「修羅場ってのは、こんな感じの事を言うのよ」とプリム達を指した。

2人は何故、言い争っているんだろう…ランドは疑問に思った。

「止める権利とか止めない権利とか、プリムさんは何で分かってくれないんですか?」

「止めない権利って何よっ!それだったら、アナタも人間の町に住んだらどうなのよっ!」

「それじゃあ意味は無いって言ってんじゃ無いですか!また兄が危険な目に会うから、森へ一緒に帰ろうって言ってるのに!」

「なぁ…まだコレって続くのかな…」とランドは恐る恐る聞いてみた。

「兄さんは黙ってて下さい!今は大事な所なんですから!」とソフィアは叫ぶ。

「ランドはアッチに行ってて!これからの私の人生がかかってるんだから!」とプリムも叫ぶ。

2人の気迫に押されるランド。

2人は目が合うと、また口喧嘩を始めた。

「大体ねぇ、人の兄に言う言葉が"アッチに行け"?そんな風に思ってるなら連れて帰っても問題無いじゃないですか!」

「何よ!そっちだって、"黙ってて"って!ランドは静かに黙ってられるほど空気読めないんだから、静かになりたいんだったら1人で森へ帰れば良いんじゃないの?」

「1人で帰ったら意味は無いって何度言わせれば良いんですか?」

「さっきから、1人…1人って!1匹の間違いでしょ!」

「ああぁ!人が気にしてる事を言って…!」

「人でも無いじゃん!狼でしょ!狼と人間が一緒に暮らせる訳無いわよ!」

「兄さんは、ずっと狼と暮らしてたのよ!狼だって頑張れば人間と暮らせます!それに、兄さんは人間じゃなくて狼です!」

「ランドは狼じゃなくて人間ですから!そりゃあ、たまにはネズミとかゴブリンとかの生肉を食べてますけど、狼が2本足で歩いて喋れますか?」

「2本足じゃ歩けないけど、喋れます!現に、兄さんが寝てた時に喋ってたじゃ無いですか!」

「アレは喋ってたって言うの?ただ吠えてただけじゃ無いんですか!」

「低知能な人間には聞こえなかったんですか?私達一族は、直接頭の中に語りかける事が出来るんです!」

ランドを森へ連れてくか連れてかないかと言う問題が、いつの間にか相手の悪口にまで発展していた。

ランドは、また眠気を覚えたので部屋に戻ると母に伝えて部屋に戻って行った。

ルナは2人の様子を見てからソル達の肩を叩いた。

「貴方達も、いつかこんなモテモテになりなさいね」と言い部屋に帰って行った。

残された兄達は、欠伸をして母に付いて行った。

2人の言い争いはまだ続いている。

「貴方のお母さんって金色の毛なのに、白っておかしくない?」

「父さんの方が白だったのよ!」

「それに、ランドが貴方と歩いていたら犬の散歩くらいにしか見えないんじゃ無いの?」

「兄さんと歩くときは、人間の姿になりますから!兄さんだって、プリムさんと歩いていたら猿の散歩くらいにしか見えないんじゃないですか?」

「猿って…!犬よりマシよ!」

「犬の方がマシです!」


2人の言い争いは、夜中まで続いて行った、

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